”アンネ・フランクの木”に遭遇?! OpenGardenDays Amsterdam 2018
前回ブログを書いてから 随分時間が経ってしまいました・・・
ブログをさぼっていた?約1ヶ月間は、危険な暑さの日本へ帰国したり、帰国中には台風12号の直撃?にあったり、その後オランダへ戻り、約1週間出かけた夏休みはこれまた猛暑・・・。
自然の厳しさを感じながら 必死で過ごした1ヶ月でした。
夏休みを終え アムステルダムへ戻ってみると・・・例年になく好天続きだったオランダの夏は終わり、日も少し短くなり、秋の空気に変わっていました・・・。
今回ブログは、季節をさかのぼり・・・ちょうどオランダが一番熱く(暑く)盛り上がっていた 夏至の頃のイベントレポートです。
「アムステルダム オープンガーデンOpenTuinendagenAmsterdam2018 / OpenGardenDaysAmsterdam2018」!
毎年6月第3金・土・日曜日に開催される アムステルダム運河地区(中心エリア)のオープンガーデン。
私は開催3日間かけて(ゆっくり少しずつ) 23か所のお庭を巡りました(オープンガーデン前篇は 7月16日ブログ参照)。
今回は後篇、私がお庭巡りをした3日間のうち 3日目に巡ったお庭についてのレポートです。
3日目は 1・2日目に巡れなかった残りのお庭を見て歩こうと思っていたのですが、家を出た時間も遅かったうえに、その日に訪れたお庭が どこも素敵で・・・
3つのお庭しか観ることができず、いくつもお庭を残して 時間切れになってしまいました。
それでもとっても満足度の高い 3日目でした。
オープンガーデンは10時~17時まで。
日の長い時期なので、21時くらいまで開催してくれたらいいのになぁ・・・なんて思います。
3日目(6月17日):3→2→4(上地図参照)
ストリート沿いのヘデラに覆われた門をくぐると、レンガが敷かれた 可愛らしいガーデンが現れました(下写真・地図3番:Keizergracht40)!!
レンガのガーデンの奥、建物内を通り抜け さらに奥へ進むと・・・もう一つのお庭が出現!
ツゲのトピアリー、アーチ型に仕立てられたフジ、ピンクの小さなバラ・・・
ガーデンハウスの白い格子窓・ミラー・シャンデリア、隣のお庭との仕切り壁の木製のドア(窓)、壁をつたうグリーン・・・
かわいらしいアイテム達が引き立て合って、とっても素敵な雰囲気に!!
今年のオープンガーデンで 一番好きだったお庭です。
ところ変わり・・・
こちらはグリーンがきれいにお手入れされたフレンチガーデン(下写真・地図2番:Keizergracht63c)。
2つのガーデンハウスを利用し 正方形のお庭になっていました(2軒分のお庭が1つに)。
すごく静かで落ち着く雰囲気のお庭でした。
そして今年のオープンガーデン、私にとって最後なったのが 地図4番(Keizersgracht 188)のお庭。
造園家・ガーデンデザイナーのEricFunneman氏がてがけたお庭だそう。
モダンなインテリアのお部屋から伸びる 細長い長方形のお庭には、鉄板の通路が手前から奥へ真っ直ぐ伸び、手前にはウッドデッキのテラス、中央端には砂が敷かれたテラス、そして奥の方に、大きなオブジェ(上写真のピンクの矢印の部分)?がありました。
アムステルダムの特徴でもある細く狭いお庭も、様々な工夫で とても広く感じます。
ちなみにアムステルダムの運河地区の細い家の裏に広がるお庭は、ほぼみな このような細長く奥に伸びる長方形の形をしています。
お庭の奥へ進んでみると、左側の屋根の上に 木々の葉っぱの隙間から 西教会が見えました(左写真、西教会 見えるかな・・・)!!
”あっ、ここは・・・?!”
アムステルダムの運河地区は、ずらりと運河沿いに同じような?建物が連なっているので、ずっと歩いていると どのあたりを歩いているのか見失います。
交差するストリートや 橋が 目印ですが、西教会も目印になります。
お庭から見えた西教会の位置から、この家のお庭が アンネ・フランクの家の裏あたりだと確信しました。
そう、あの『アンネ・フランクの家 Anne Frank Huis』です!
アンネ・フランクの一家がナチスの迫害を逃れるため、2年間(1942-1944年)隠れ家として過ごした家。
現在は 博物館として公開され、世界中から観光客が訪れています。
お庭の奥へ進むと・・・、オブジェとして見えていたモノは 大きな大きな”切り株”でした!
”もしやこの切り株は、アンネ・フランクが隠れ家から見ていた木の・・・!?!?”
”そういえば、倒れてしまった というニュースを いつだったか聞いたような・・・ ・・・ ・・・?”
お庭から建物に戻ると、この木・切り株についての説明書きの掲示がありました。
やはり そうでした!
アンネ・フランクの木 Anne Frank Tree(マロニエ/セイヨウトチノキ ChestnutTree)!!
アンネ・フランクが隠れ家で過ごしていた時、この木を眺め、季節の移り変わりを感じていた事は 日記(『アンネの日記』)にも登場します。
推定樹齢150~170年、高さ約22メートル。
2008年には、衰弱していて危険だということで伐採計画が持ち上がったそうですが、財団や市民の反対により 伐採は回避。
その後は 鉄のフレームで支える等の対策がとられ 大切に保護されていたそう。
ところが とうとう・・・
2010年8月23日13時30頃、嵐により 地面から約1メートルのところで 倒壊してしまったそうです(涙)。
今回公開されていたお庭は 2016年から造園されたもの。
残っていたアンネ・フランクの木の切り株に敬意を示し、オブジェのように お庭の一部としてデザインさて、このお庭で生き続けています。
下の地図はGoogleMapから。
西教会とアンネフランクの家、このオープンガーデンのお庭(No.4)と アンネ・フランクの木の位置が分かります。
アンネ・フランクハウス(Prinsengracht263-267)は、国立博物館RijksMuseum、ゴッホミュージアムVanGoghMuseumに続く、3番目に来訪者の多いミュージアムだそう(2014年時点)。
私もオランダに住んでから2-3回訪れたことがありますが、記憶もないくらい昔の事(以前は今ほど混んでなかった!)。
現在は近所に住んでいるので また近いうちに行きたいな、行かなきゃ・・・と常々思うのですが、その行列に阻まれ?ハードルが高くなっています。
アンネ・フランクハウスの一角に、『AnneFrankHuis』の表札のある建物(Prinsengracht263)があり、多くの人がそのドアと標識と建物をバックに写真を撮っています(上写真ピンクの矢印の部分)。
アンネ・フランクハウスの入り口は 現在 この近くの別のコーナーにあり、日々 行列が絶えません。
ちなみに、アンネ・フランクの隠れ家だった家は、上写真のピンクの矢印のある家の奥、運河通りに連なる家々・表通り(Prinsengracht)からは見えない中庭側にあります。
そういったスタイルの家を”Achterhuis”(後ろの家)といい、上写真ピンクの矢印の家の奥にちらりと写るオレンジ色の屋根が アンネ・フランクの隠れ家だった家・・・だと思われます。
・・・アンネ・フランクの木の苗木は、ヨーロッパ各地に、世界中に、日本にも?分けられ、命をつないでいるそうです・・・平和や自由への願いを込めて。
2018年アムステルダムオープンガーデンは、思いがけないアンネ・フランクとの再会?により、お庭を気ままに巡り 花木を見て感動できる世界に感謝し、あらためて自由で平和な世界を願う1日となりました。
アムステルダムを歩くと・・・いろんな人や文化に出会い、いろんな出来事に遭遇し、いろんな歴史を感じる・・・。
2019年のオープンガーデン(2019年6月14~16日開催)では、どんなお庭に出会い 何を見つけ 何を感じるかな・・・?
今から楽しみなアムステルダムのオープンガーデンです。
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