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2016/11/25

夏色のアヴィニョン世界遺産! Summer2016

関東で 例年よりずっと早い初雪が降りましたね。

雪に慣れていない地域では、少しの雪でも大混乱です。

オランダ・アムステルダムは 北海道より北にありながら、実はあまり雪が降らない土地柄です。

雪が降り積もったら、みんな仕事を忘れて? !雪合戦しちゃいます。

どんな状況でも マイペースな? オランダ人・オランダ生活です。

雪が降っても動じない?!

そう、オランダの人達は 雪の中でもいつも通り ”自転車”で 走っているので、ビックリします。

日本の お祭り騒ぎのような雪の報道にも ビックリしましたが・・・。


さて、雪の季節になってしまいましたが、「オランダお花ブログ」は夏休みレポートを続けます。

さすがのこのエリアも、冬はグレイ色の景色になってるのかな・・・ ・・・ ・・・。

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『南フランス 世界遺産と 癒し?の旅』(2016.8.3~2016.8.8)

5泊6日の夏休みの終盤、4~6日目を過ごした南フランス・プロヴァンス地方 アヴィニョンAvignon。

『アヴィニョン歴史地区:法王庁宮殿、使用関連建造物群およびアヴィニョン橋Historic Centre of Avignon: Papal Palace, Episcopal Ensemble and Avignon Bridge』として、教皇宮殿、プチ・パレ(小宮殿)、ノートルダム・デ・ドン大聖堂・アヴィニョン橋、一部の城壁が ユネスコ世界遺産に登録されています(1995年登録/2006年に「アヴィニョン歴史地区」から登録名変更)。

今回ブログでは 夏色(?)のアヴィニョンの世界遺産に焦点をあててみたいと思います(ちょっと長いです)。


法王庁宮殿(教皇宮殿)Palais des Papes d'Avignon

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14世紀初頭、ローマ法王庁と フランス王の間で勢力争いが絶えなかった時代。

1309年、フランス王フィリップ4世の強い影響の下、法王に選ばれたのは 元ボルドー大司教・フランス人のクレメンス5世。

ローマ教皇となったクレメンス5世は、ローマでの勢力争いを避け、アヴィニョンに居を構えることとなり、法王庁がローマからアヴィニョンに移されました。

1377年 ローマに法王庁が移されるまでの約70年間、7代の法王(7人ともフランス人)が ここアヴィニョンで即位。

富と繁栄を享受した アヴィニョン法王庁時代、田舎町は発展し、世界遺産に名を残すような建造物が建てられ、文化・芸術も 世界の一流都市と肩を並べるべく 発展を遂げたそうです。


Summer2016aviune00まるで石の要塞のような 法王庁宮殿(1335~1364年建造)は、北半分の旧宮殿と 南側の新宮殿からなり(後出の結合写真の中のGoogleMap参照)、面積1万5000平方メートル、高さ50メートル という 巨大なサイズ!

現存する建物では ヨーロッパ最大級の中世ゴシック建築だそう、圧巻です。

アヴィニョン初日(夏休み4日目)、早速 内部見学です。

宮殿入り口では 空港のような荷物検査やボディチェックがありました。

日本語音声ガイドを借りて、宮殿内部を じっくり見学しました。

とてつもなく広い大広間、フレスコ画のある数々の礼拝堂、応接室、教皇の寝室、鹿の間(法王の書斎)、大法廷、回廊・・・ ・・・ ・・・等々。

当時の栄光が見られるような煌びやかな家具や調度品は、フランス革命時の売却や略奪によって 残っていませんが、かつての華やかな生活を思わせるフレスコ画等を観ることができました。

宮殿内室内の多くは写真禁止だったので、写真がないのは残念ですが、アヴィニョンと宮殿の歴史に触れながら見学した宮殿内の様子は 脳裏に焼き付いています。

宮殿内見学の最後は 屋上テラスに上がり、アヴィニョンの町やローヌ川のパノラマビュー。

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上結合写真左右:突起のある2本の塔は 法王庁宮殿正面中央の上の塔ですね

上結合写真中:宮殿屋上テラス、テラスにはさらに高い所へ上がれる小さな塔がありました

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上結合写真中:GoogleMapから、赤線で囲んだ部分が法王庁宮殿

上結合写真左・右:テラスから見た宮殿中庭(新宮殿側)

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上結合写真左:法王庁宮殿屋上テラスからの眺め、法王庁広場

上結合写真中・右:法王庁宮殿屋上テラスからの眺め、ローヌ川

穏やかに見える屋上テラスやパノラマビューですが、実は この日(も!) と~~~っても風が強く・・・。

そう、ミストラルです!!

宮殿屋上テラスには さらに高い所へ上るべく、煙突を太くしたような?ちょっとした見晴らし塔がありました。

風が強く、しばらく見晴らし塔への むき出しの(?)階段の下で オロオロしていましたが、勇気を振り絞って塔の上へ!

その見晴らし塔の上は・・・予想通り! さらに強風~(涙)。

手に持つカメラさえ飛ばされそうな、着ていたブラウスさえ 吹きあげられて脱げそうな?!勢いです。

なんとか上った見晴らし台でしたが、”強風恐怖症”の私は 眺めを楽しめる状態ではなく、一瞬で退散(大汗)。

アルルでもカルカソンヌでも ついて回った 南フランスのミストラル・・・、恐るべし南フランスのミストラル!

アルルのミストラル : 9月30日ブログ参照

カルカソンヌのミストラル : 10月28日ブログ参照


法王庁宮殿見学に要した時間は 2時間15分ほどだったでしょうか・・・。

2時間以上! ほぼ歩きっぱなしだったわけですから、巨大さには あらためて驚きです。

見学後、夏色 青空をバックに 立ちはだかる巨大な法王庁宮殿を前に、急激に発展した中世の一時代に 思いを巡らせました。

政治的・宗教的・商業的・文化的・人の流れ等・・・法王庁ができることのすごさを まさに実感したのでした。


ノートルダム・デ・ドン大聖堂Cathédrale Notre-Dame des Doms

法王庁宮殿の奥、ロシェ・デ・ドン公園Rocher des Doms との間にある大聖堂。

私達は、前回ブログ(11月16日ブログ参照)でご紹介した 坂道小道を上った先にあったロシェ・デ・ドン公園へ行った時に 大聖堂に立ち寄りました。

その場では地図も見ず、予習もしない質なので、もし法王庁宮殿側から大聖堂を訪れていたら、確実にその先のロシェ・デ・ドン公園には 気付かず、公園にはたどり着いていなかったと思うので(知らずに帰ってしまったと思うので)、ラッキーでした。

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上結合写真中:大聖堂の中から外を眺めた景色

4世紀のカトリック・バジリカを礎として、12世紀半ばに建てられたロマネスク様式の大聖堂。

14世紀の教皇達が 葬られているそうで、中に入ると 荘厳な雰囲気。

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見上げると、吸い込まれそうな 美しい八角形のクーポラ(ドーム)、パイプオルガンもありますね(上結合写真中・右参照)。

入り口付近の天井の装飾は(上結合写真左)、ロワール地方で見たお城の天井を 急に思い出してしまいました。

教会でこんな天井 珍しいですよね、シャンボール城の(一部分)の天井と似てるような?似てないような?(2011年8月23日ブログ参照)

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38メートルの塔の上で眩しく輝く 6メートルの黄金のマリア様は、1859年に供えられたのだそう。

南フランスの眩しい太陽と 吸い込まれそうなほど青い空に 負けないくらいの輝きを 放っていました。


サン・ベネゼ橋(アヴィニョンの橋)Pont Saint-Bénézet

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上写真:法王庁宮殿屋上テラスから見たサン・ベネゼ橋

アヴィニョンの城壁の外、ローヌ川にかかる サン・ベネゼ橋。

ローヌ川は全長 812キロ、スイス南部・フランス南東部を流れ、地中海へ注ぐフランス4大河川の一つ。

スイス南部といえば・・・?

昨年(2015年)の夏休み「ミラノ・スイス鉄道の旅」で ツェルマットZermattへ向かう途中(ブリークBrig・フィスプVisp辺り)に見た川が、ローヌ川でした(2015年12月6日ブログ参照)!

繋がってる~!なんだか感動です。

12世紀(1177~1185年)に建造された石造りのサン・ベネゼ橋。

現存するのは 4つのアーチのみとなっていますが、もとはローヌ川対岸ヴィルヌーヴ・レ・サヴィニョンVilleneuve-Les-Avignon(中州バルトラス島Ile de la Barthelasseのさらに川向こう)まで渡っており、22連アーチの橋(920メートル x 幅4メートル)だったそうです。

当時は スペインからイタリアを往来する巡礼者や商人に欠かせない橋であり、また 内陸から地中海へ向かう重要なルートだったアヴィニョンの橋。

13世紀、ルイ8世時代の十字軍の攻撃で破壊され、その後 アヴィニョンの人々により再建。

その後も 度重なる ローヌ川の洪水・氾濫のよる橋の流出・破壊が繰り返され・・・。

その都度 修復・再建したそうですが、17世紀初以降は とうとう 修復をやめ・・・。

そして現在の姿に至るのだそうです。


アヴィニョンを去る日であり夏休み最終日(6日目)の午前、サン・ベネゼ橋を歩くべく 城壁の外へ向かいました。

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上結合写真:城壁内の路地、どこを通っても素敵な雰囲気

上結合写真中:城壁の門の一つ、ローヌ門(地図参照)

上結合写真右:城壁を出て見えたサン・ベネゼ橋

いよいよ サンベネゼ橋見学、橋の上を歩きました(有料)!

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上結合写真左:橋の上、城壁側から橋の先端方面に向かって

上結合写真中:橋の中程から見たローヌ川(下流方面)

上結合写真右・ブログ冒頭の写真:橋から見た城壁側(法王庁宮殿と大聖堂)

幸いにも、南フランスでの夏休み中、ず~~~っと付きまとっていた ミストラルは、この前日(夏休み5日目) 止みました。

この前々日、法王庁宮殿の屋上や ロシェ・デ・ドン公園からこの橋を見下ろした時、強風恐怖症(?)の私は 、”ミストラルの中、橋の上を歩くなんて無理、歩けない、歩かない(泣)!” と嘆いていましたが・・・。

最終日までに ミストラルが止んで 本当によかったです。


サン・ベネゼ橋には こんな伝説もあるそうです・・・。

そもそも”サン・ベネゼ”とは カトリックの聖人ベネゼ St Benezet のこと。

プロヴァンス地方で羊飼いとして暮らしていた少年ベネゼ(1165-1184)が、アヴィニョンで橋を架けるように・・・と、夢で天使からのお告げをうけたそうなのです。

そのお告げを アヴィニョンの教会に伝えたものの信じてもらえず、相手にされず・・・。

ところが、大男が何十人集まっても動かせなかった巨石を、少年が一人で持ち上げて、この橋の礎にしたとか。

この出来事は”奇跡”として広まり、教会や近郊地区からも 橋建設のための資金が集まったそう。

橋完成の前年 1184年に19歳でこの世を去ったベネゼ少年は、サン・ベネゼ橋にある 聖二コラ礼拝堂(船頭の守護聖人・聖二コラに捧げられた礼拝堂)に埋葬されたそうです(下結合写真左)。

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上結合写真中:橋の途中にある礼拝堂、2層になっていて、下層(結合写真左)が 聖二コラ礼拝堂、上層にも小ぎれいな礼拝堂のような空間がありました

合わせて 18もの”奇跡”を起こしたことで、1331年 聖人として認定され、聖人となったベネゼ少年。

その後1669年のローヌ川洪水で橋が流出した際、ベネゼ聖遺物も流出したそうですが、全く損壊がなかったとか。

その後はアヴィニョンの修道院へ移送、そしてさらに別の教会へ改葬されているそうです。

聖人を輩出する事や 聖遺物がその地にあるということは、世界中の キリスト教・カトリック教徒から崇敬され、それは経済的にも ものすごく影響のあることなのだそうです、今も昔も。

ヨーロッパ各地で祀られる聖人を そういった目で見たことなかったけど・・・?!

身近なところでは、世界遺産に認定されると観光客がどっと押し寄せ経済効果もアップ・・・それに似てますね(ちょっと現実的なお話?)。

(上記伝説は 音声ガイドやインターネット情報から)

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上結合写真:橋途中の礼拝堂の下層にある ローヌ川に少し突き出たスペース(写真中)から、橋の先端側(左写真)の風景、橋の城壁側の風景、アーチの中に米粒大の私が涼んでいます?!(右写真)

・・・なるほど、なるほど~。

石橋のアーチの下で 豊かな川の流れを眺めながら、この地域の歴史・橋の歴史・伝説等・・・当時の様子を思い浮かべました。


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再び 眩しい太陽の下、石橋を歩いて城壁側に戻り、最後は サン・ベネゼ橋から続く城壁の上を歩いて(地図内の城壁、赤いラインの部分)サンベネゼ橋の見納めです(上写真)。

ローヌ川の青、夏の青い空を、しっかり目に 心に 焼き付けました!

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上写真:ロシェ・デ・ドン公園の展望台からの眺め、青い川!青い空!



後日ブログの為にローヌ川のことを調べていると、ふと身近な川?が思い浮かびました。

静岡県にある大井川です。

”箱根八里は馬でも超すが 超すに越される大井川・・・”なんて唄があります。

流れが急で川幅が広く 氾濫を繰り返した、”暴れ川”と称された大井川。

静岡県・島田市の大井川には 世界一の長さを誇る木造歩道橋「蓬萊橋」(全長897.422m・巾2.7m)があるそうです。

1879年に完成したこの橋も、今日まで何度か崩落・流出を繰り返し、修復しながら現在にいたっています。

全長 897.422メートル、19世紀の木造の橋、流出・修復を繰り返し、世界一の木造歩道橋に。

かたや元全長 920メートル、12世紀の石造りの橋、流出・修復を繰り返し、現在は4つのアーチの世界遺産。大きな暴れ川に 橋を架ける・・・

難題に立ち向かう人間の野望は、古今東西 同じですね。

聖人とはならずとも、伝説にはなりうる大仕事。

ロマンを感じますね!!

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