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2016/09/22

再現?復元?生き続けるゴッホの世界 Summer2016

晩年をアルルで過ごしたゴッホVincent van Gogh(1853-1890)。

1888年~1889年5月までの短い間でしたが、この地で数々の名作を残しました。

「ヒマワリ」「収穫」「郵便配達人ジョゼフ・ルーラン」「日没の種まく人」「夜のカフェ」「夜のカフェテラス」「ローヌ川の月星夜」「黄色い家」「アルルの寝室」等々・・・

Summer2016gogh01どれも一番ゴッホらしい色遣い、絵画の中の温度が伝わってくるような 活き活きとした絵画達。

『南フランス 世界遺産と 癒し?の旅』(2016.8.3~2016.8.8)

私は夏休み初日と3日目にアルルに滞在しました。

つまり、2泊4日になるのかな(2日目は別の都市へ移動し、3日目に再びアルルへ戻りました)。

アルルに滞在していた間、ここで過ごしていた頃のゴッホの気持ちを想像しながら、ゴッホの軌跡を追ってみました。


『夜のカフェテラス Terrasse du cafe la soir』

前回ブログでご紹介しました。(9月17日ブログ参照)

夜に訪れた際に見た風景は、その雰囲気も空気感も、ゴッホの描いた『夜のカフェテラス』そのもので、感動しました!


『アルルの病院の中庭 Jardin de l' Hopital a Arles』

共同生活を送っていたゴーギャンとの仲がこじれ?自分の耳を切り落とす事件を起こしたのが まさにここアルル。

そして、精神異常者としてアルル私立病院に入院することに。

その病院は 現在(1989年~) ”エスパス・ヴァン・ゴッホl'Espace Van Gogh”(カルチャーセンター)として、ゴッホが療養中に病室から描いた中庭を再現し 公開されています。

エスパス・ヴァン・ゴッホは、旧市街のレピュブリック広場やフォーロム広場から さほど遠くない場所にあります。

エスパス・ヴァン・ゴッホの中庭に入ると、ここがかつて病院だったのか?と思うほど、眩しい太陽に照らされ 明るい印象の場所でした。

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咲き乱れる季節のお花を眺めながら中庭を、噴水の周りを歩きました。

そして建物の2階へ上がり、眩しい日光が降り注ぐ 色鮮やかな中庭を眺めました。

Summer2016gogh03

ゴッホがここで療養していたのは(入院させられていたのは)冬から春にかけてでしたが、どんな気持ちでこのお庭を眺めていたのだろう・・・と想いを巡らせました。

想像するゴッホの気持ちとはうらはらに、眩し過ぎるアルルの陽射しと夏のお花達でした。


『アルルの跳ね橋(ラングルワ橋)Le Pont de l'Anglois』

ゴッホといえば「ひまわり」や「跳ね橋」が代名詞のようなもの。

「跳ね橋」作品も複数残しています。

オランダに住み始めた当時に訪れたクレラー・ミュラー美術館で観たこの作品は、「跳ね橋」というモチーフはもちろんですが、色がとてもきれいで大好きだった作品です。

ゴッホがモデルにした橋は現存しておらず、かつての場所より数キロ下流に復元されています。

そこは、アルル旧市街からは少し離れた場所にありました。

ガイドブックの少しの情報を頼りに、アルルのツーリストインフォーメーションの窓口のお姉さんに尋ね、教えてもらったバスで向かいました。

Summer2016gogh04

上写真はその時にいただいたバスの時刻表冊子(2016年サマーホリデー期間のページ)。

ツーリストインフォーメーションそばのバス停Clemenceauから 1番のバスで約15分、終点のBarriol下車。

バスはアルル旧市街をすぐに離れ・・・アパート・フラット(日本でいうマンション)が立ち並ぶような ベットタウン的な風景を通り越し・・・、田舎の風景となり、終点。

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終点そばのロータリーに ゴッホの跳ね橋(PontVanGogh)の案内標識がありました。

アルル旧市街からたった15分で、旧市街とは全く違う風景です。

バス停の先は 真~っ直ぐ伸びる道路。

お店も何もなく、道路と草と樹々が果てしなく遠くまで続いていました。

ガイドブック情報では、そのバス停から徒歩で20分ほど。

車やトレーラーが走るような道路で、歩道はあるとはいえ、道路の端っこに白線があるだけの狭い歩道。

そして 歩いている人は皆無!観光客も、地元の人でさえ・・・(涙)。

トレーラーが来るたびにドキドキして道路の端の端まで除けました。

途中一人だけ!通りがかった自転車の男性に道を尋ねると、「この道をずっとまっすぐ行って・・・、左に曲がったところにあるよ」と。

”観光客が徒歩で来るようなところではないなぁ・・・”と思いながら歩き続け・・・。

ついに 跳ね橋発見!!

バス停から20-25分程でしょうか。

観光気分で楽しくのんびり歩いたら30分はかかりそうですが、楽しくのんびり歩けるような道ではないので、あしからず・・・。


跳ね橋にたどりついたものの、今来た(何もない危険な?)道を 再び25分 歩いて戻らなくてはいけないという重圧。

おかげで?ゆっくり跳ね橋を眺める気分にはなりませんでした。

次の帰りのバスの時間を目標に、短い時間で跳ね橋を見学をして、すぐに帰路に。

バスの時間まで20分を切っていたので、小走りで向かいましたが・・・。

バスが行ってしまったのが、随分遠くから見えました・・・がっかり。

次のバスまで30分以上待ちです(泣)。

乗り遅れると分かっていたら、跳ね橋をもっとゆっくり眺めていれば良かった・・・。

ちなみに跳ね橋の周りにも 何もなく、人っ子一人いません・・・。

また バス停周りにも 何もありません、お店も何も。

暑い中 ただただ 疲労感だけが募る夕方でした。

何もない誰もいないバス停でしばらく待つと、地元の人達が集まってきました。

ああ、やっとバスが来る・・・。


さあ、跳ね橋です!

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復元ではありますが、場所も異なりますが(同じ運河ではある)、ゴッホの跳ね橋です。

アルル強い陽射しにも負けないような、ゴッホの絵画にも負けないような、力強い跳ね橋!

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ただ・・・水を差すようですが、やはりこの橋は 復元されたもの(しかも場所も違う)。

私はオランダ・アムステルダムで、たくさんの”生きた”跳ね橋を見ています。

それは 日常に活用され、市民にとっても身近で 親しまれている跳ね橋です。

ゴッホの描いた跳ね橋も生きています。

絵画の風景(人々の様子)は ゴッホの創作なのかもしれないけど、跳ね橋と人々が共存しあっています。

Summer2016gogh08ですが 残念ながら、この復元された跳ね橋には、その気配がありません。

・・・使われている形跡も ありませんでした。

空虚感を感じてしまったのは、眩し過ぎる青空の所為か・・・。

名画には(復元にも)その風景の中の ”空気感”や”雰囲気”が 重要な要素なんだなぁと確信しました。


ちょっと長くなってしまいましたが、跳ね橋の最後に・・・。

アルルからゴッホの跳ね橋への訪れ方としては、今回のように バスと徒歩で向かう方法以外に、全部徒歩(運河沿いを歩けるらしい?)、タクシー、レンタカー等があると思います。

もし徒歩(一部徒歩、全部徒歩)で向かう場合は、時間に注意です。

私は今回(8月初め) 午後3時過ぎにアルル旧市街から出発、約2時間後にアルル旧市街へ戻りました。

暗くなるのが早い夏期以外のシーズンに 、バスと徒歩で向かう場合、もう少し早い時間に向かうべきでしょう(暗くなったら歩けません)。

道中も 跳ね橋周辺も、現地の人もいなければ、観光客で賑わってもなく、全く人気(ヒトケ)のない場所です。

少人数(一人・女の子数人等)で歩くには、ちょっと寂しい感じです。

ゴッホがいた時代はもっと賑わっていたんじゃないかな・・・。

当時の風景や、ゴッホが跳ね橋へスケッチの為に向かった時の気持ちに想いを馳せ・・・。

これだけはきっと変わらない・・・アルルの澄んだ青空・・・。


『黄色い家La Maison jaune « La Rue »』

アルルの鉄道駅からのミニバスで何度も通った、旧市街の入り口のカヴァルリ門Porte de la Cavalerieのすぐ手前にある ラマルティーヌ広場Pl.Lamartine。

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かつては城壁に囲まれた都市だったアルル、ここがアルル旧市街の入り口、ラマルティーヌ広場から見たカヴァルリ門(上写真)。

アルルを発つ日、ミニバスで 旧市街から駅へ向かう途中、ラマルティーヌ広場で下車。

アルル駅とカヴァルリ門は 300~400m程の距離・・・ラマルティーヌ広場やカヴァルリ門から駅までは、荷物があっても問題なく歩ける距離です。

ラマルティーヌ広場のゴッホが『黄色い家』を描いた地点に看板が立っていました。

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ゴッホは ラマルティーヌ広場にあった建物の一部を、アトリエとして 住居として 間借りしていたそうです。

一時期 ゴーギャンと共同生活をしていた 『黄色い家』です。

残念ながら1944年、戦時中に破壊され 今は現存していません。

黄色い家はなくなってしまいましたが、ゴッホの描いた風景と 現在を比べると、その背後の建物や 背景にある鉄道など、面影がありますね。

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カヴァルリ門をくぐり、賑やかな旧市街へ足しげく通い・・・

海岸へ 郊外へスケッチに向かい・・・

当時のゴッホの生活に思いを馳せました。

アルルで芸術家のユートピアをつくるという夢を持ち、充実した日々になるはずが・・・。

ゴーギャンとのすれ違い、耳を切り落とす事件を起こし、アルルの病院での療養、そして夢破れ・・・。

1889年5月には自らの意思で サン・レミ・ド・プロヴァンスの精神病院へ移ることとなります。

サン・レミ・ド・プロヴァンスへは、後日アヴィニョンからのツアーで 通り過ぎましたが、その際にゴッホの絵画の看板を 車窓からいくつか見ました。

時間があれば立ち寄りたかった村です。


広場の看板のそばで写真を撮っていると、どこからともなくおじさんが現れました。

真昼間だというのに アルコール中毒のように ビール缶を握りしめて ニコニコ フラフラ~と通り過ぎていきました。

アムステルダムの家の近所にも良くいるような ちょっと厄介で楽しい?種類の人です。

今まで私のゴッホ像は、ゴッホが描いた自画像が全てでしたが、通りすがりのおじさんに、ゴッホの当時の姿が重なりました。

もしかして ゴッホも こんなおじさんだったのでは・・・?!?!


アルルには他にもゴッホの軌跡があり、もっともっとゴッホを感じていたかったのですが 時間切れです。

後ろ髪をひかれつつ アルルを発つ時間です。

『黄色い家』のあった場所を後に、駅へ向かいました。

アルルの眩しい太陽と澄んだ青空に見送られて・・・。

ゴッホも眺めた太陽・・・。

アルルの太陽は、アルルを去る失意のゴッホを 温かく見送ったに違いありません・・・。

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