ちょうど今回のブログを書きあげた頃・・・、目を覆いたくなるような光景が飛び込んできました。
熊本地震(2016.04.14)です。
まだまだ大きな余震が続き、遠く離れた地でニュースを見聞きしているだけでも 恐怖を感じてしまいます。
私も”九州の血”が半分流れる者として(父が鹿児島出身)、無残に破壊されてしまった風景や 余震の速報を見聞きする度に 身が引きちぎられるような思いです。
一日も早く一連の地震活動が終息し、安全な日常が戻りますようお祈りいたします。
こんなタイミングでブログをアップしようかどうか迷いましたが・・・。
こちらも 気になる事象かと思いますので、こんなタイミングですが 今回のブログをアップすることにしました。
4月初め、ブリュッセルのテロ(2016年3月22日)後 初めて、ベルギー・アントワープへ行ってきました。
テロの前から計画していたアントワープ訪問。
テロ直後には、オランダ在住者向けにも 在オランダ大使館緊急メールが 何通も届きました。
ベルギー全土のテロの脅威度が最高レベルの4(非常に高い。非常に危険な状態であり,事態は切迫している)に引き上げられたことや、ベルギーへの渡航・滞在への注意喚起のメールです。
さすがに テロ直後は迷いました・・・が、テロから約2週間 予定通り アントワープへ行ってきました。

上の写真はアントワープ Groenplaatsと 聖母大聖堂Onze-Lieve-Vrouwekathedraal
アントワープは今回も天気が悪くて風が強かった・・・。
ちなみに アントワープへはお花のイベント見学に行ってきました。
お花のイベントについては また後日レポートしたいと思います。
アントワープはこれまでと何も変わっていない感じがしました。
左写真奥はアントワープ中央駅
経済的な事や 人々の心の中は分かりませんが、見た感じ、歩いた感じ、いつも通りでした。
パリのテロ、ブリュッセルのテロ・・・
身近なところで起こるテロに不安と恐怖を感じますが、アントワープのいつもと変わらない様子に 安心しました。
逆にアントワープへ行くのをやめてたら、不安と心配な気持ちが残ったままだったので、自分の気持ちの整理にためにも、行ってよかったと思っています。
その後 犯人が少しずつ逮捕され、テロの解明が進んでいます。
ブリュッセルにも平和と安心と日常が一日も早く戻ることを祈ります。
ブリュッセルのテロ後、気になっていたのは アムステルダム中央駅や タリスThalysのこと。
タリスThalysは、アムステルダム・スキポール・ロッテルダム・アントワープ・ブリュッセル・パリ間を 走行する 新幹線のような電車です。
私がアントワープへ向かったのは、テロ2週間後。
この日は アムステルダム中央駅のタリスのホームに警察官の姿がいつもよりは多かったくらいで、物々しさもなく、普段通り。
アムステルダム中央駅でのタリス乗車時も、荷物検査もパスポートチェックもなく、本当にいつも通りでした。
アムステルダム中央駅からアントワープ中央駅まで タリスで1時間15分程。
アントワープはアムステルダムからも近いんですよ!
定刻に 無事に アントワープに到着。
左写真はアントワープ中央駅
タリスの到着ホームが、これまでより奥まった場所になっていたので、アントワープからブリュッセル・パリへ向かう場合は、(場合により)荷物やパスポート検査が行われることがあるのかな・・・と感じました。
復路は30分前にホームへ。
NSのサイトで、ベルギー・パリでのタリスの乗車時は、検査のため乗車前30~60分かかることがあるような案内を見ていたので、早めにアントワープ中央駅ホームでタリスを待ちました。
ですが、拍子抜け?
アントワープでも 乗車時の検査はなく、時間通りアムステルダムへ向け出発しました。
テロ直後は心配したアントワープでしたが、”安全に無事にアムステルダムへ帰れる~”と胸をなでおろしました。
安心感からか、タリスで心地よくウトウト・・・。
ですが、安心するのは早かった・・・!?
トラブルは ここで発生しました!
これまで何十回もタリスに乗ってきて、様々なトラブルに遭遇しつつも、快適なタリスです。
が!?
今回のようなトラブルは初めてでした~(泣)!
泣いたのは私だけではありません!?
アントワープを出発して、どこかで停車している感じがありました。
私は駅を出てすぐにウトウト寝てしまったので、どのあたりにいるのか、どのくらい時間がたったのか、全くわかりませんでした。
ふと、タリス車内のアナウンスが耳に入り・・・目が覚めました!!
寝ていながら、奇跡的に 耳に入って来たアナウンスは・・・?
「・・・アントワープ駅へ戻ります。」
戻る????!!!!????!!!!
今どこ?
今何時?
アントワープから少し走ったところで ずっと停車していたようです。
それから少しして、進行方向を変えて!!徐行し再びアントワープ中央駅へ向かいました。
車内は静かにパニック?です!
この日、ブリュッセルのテロの影響で、ブリュッセルの空港がまだほぼ使えない状況の中、タリスを利用して オランダのスキポール空港へ向かうビジネスマンがとっても多かったのです。
ここにテロの影響がありましたね。
普段 飛行機で ヨーロッパ内を、世界中を飛び回るビジネスマンの方々。
タリス車内通路は、荷物・スーツケースを持って、状況を知ろうとウロウロする乗客と、忙しそうに行き来する乗務員さんで、身動きが取れない状態でした。
焦る乗客達が、タリスの乗務員さんを見つけては 状況を尋ねますが、「わからないのよ、何も、状況も、いつ出発できるか、いつ到着するかも・・・」と 絶望的な回答。
時計とにらめっこして、”やっぱりブリュッセルへ戻る・・・”と、アントワープ中央駅で降りる乗客もちらほら出始め・・・。
飛行機の時間を確認し合う人々の声が 車内のあちこちから聞こえてきました。
いったい何が起こったのか・・・不安がいっぱいでした。
私の場合は 無事にアムステルダムへ帰れれば それでよいのですが、飛行機の時間が迫っている人達は気の毒でした。
テロの影響でブリュッセルの空港が使えない上に、タリスの遅延・・・。
その後、定刻から1時間以上遅れて、”再”出発?!
本当だったら アムステルダムに到着していたはずの時間でした。
再出発したタリスは、行き先はロッテルダム中央駅に変更。
ロッテルダムより先(スキポール・アムステルダム)へは行かず、ロッテルダムでインターシティー(タリスではない)に乗り換えとなりました。
しばらくすると ロッテルダム到着時間とロッテルダムからの電車の時間がアナウンスされました。
私の隣に座っていた人は「(スキポール到着が)飛行機出発の30分前・・・間に合わないかな」と話していました。
アントワープを”再”出発して30分ほどで ロッテルダムに無事到着。
タリスの乗客は全員降りて、ホームを大移動。
アナウンスされていた電車に乗り込み、スキポール・アムステルダムへ向かいました。
タリスは全席指定ですが、乗り換えた電車は指定ではないので、座れなかった人も多数。
アントワープ最初の出発から約3時間、アムステルダムへ無事到着しました。
1時間15分で帰れるはずの予定が 3時間。
近いけど 他に手段がなく ”やはり国境があるな・・・”と感じた3時間でした。
スキポールに向かっていた人達、飛行機 間に合ったかな・・・。
結局 タリスの遅延理由は不明なままですが、事故・テロ・乗っ取り事件?!ではなかったのでよかったです。
4月になり日が長くなってきていたので、まだぎりぎり明るいアムステルダムに到着できて ほっとしました。

上写真はタリスの車窓から、夕方雨上がりの風車のある風景(午後8時頃)
・・・このブログを書き上げた頃、熊本で発生した大地震。
テレビのニュースで流れた熊本空港内の様子が、ブリュッセルの空港の テロ後の様子と重なりました。
同じようにガラスが吹き飛び、天井が落ち・・・。
人類は これほど科学技術が発展・進化しても、自然災害・地球を前に 非力です。
気持ちを一つに協力していかなければ、ある日突然 牙を向く自然の猛威に 立ち向かうことができません。
今回の地震によって、あらためて強く思いました。
地球人として一つにならなくてはならないのに、戦争やテロリストの行っている破壊行為は、本当に愚かです!!
最後に・・・
この度の熊本地震により、被災された方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、犠牲になられた方々に心よりご冥福をお祈りいたします。
追記(2016.06.08):アントワープからのタリス遅延の件・・・
その直後に クレームの手紙をNSの当該部門へ送りました。5月前半(クレームから約1か月後)、NSより返事の手紙を受け取りました(謝罪と返金額等)。その月末に私の指定口座へ 返金分が振り込まれました。ちなみに60~119分の遅延はチケット購入金額の25%の返金だそうです。
タリスは遅延も多いですが、クレームを出せば ちゃんと対応してくれます。 過去に何度か?!クレームを出し、NSの責任ではなかった遅延以外は、返金またはそれなりの対応をしてもらっています。
クレームをするかしないかは自己責任・・・!?




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