夏の終わりは涙雨と共に・・・SAIL2015
先日 一年ぶりにパリのメゾン・エ・オブジェMaison&Objet へ行ってきました。
前回(半年前)は日本でのある突然の出来事に、パリ出張当日に緊急帰国を決断するという厳しく悲しい現実がありました。
日々 日本から遠く離れた海外で、予定通り過ごさせていただけることをありがたく思います。
昨日と同じ日・いつもと同じ繰り返しの日々に不満を感じることもありますが、そんな日々を送れることこそ ありがたい・・・と、今は痛感しています。
メゾン・エ・オブジェでは 買い付けをしたり、トレンドチェックをしたり、刺激をたっぷりもらいました。
さあ、これから年末に向け 頑張ります!
さてブログは 前回に続き、5年に一度の帆船イベント SAIL2015(2015年8月19~23日)レポート。
解放感と一体感のある あの独特の雰囲気を ただ味わうだけでも SAIL2015に足を運びたくなります。
私は船乗りでもないし ボート吉でも 帆船マニアでもありませんが、SAILはイベント自体 とっても雰囲気がいいんです。
イベント前日まで 連日 雨と寒さが続いていたのですが、イベント初日から風の流れが変わりました。
イベント5日間は毎日ほぼ晴れ、しかも気温が連日約20~25度に(オランダは夏でも25度は稀です)!
それぞれ少しずつの時間でしたが 夏休みが戻って来たような楽しい時間となりました。
私は開催5日間のうち、初日の帆船パレード(入港)見学、そして2日目・3日目には、帆船見学の為 IJ湾エリアへ足を運びました。
3日間で歩いたルートは下の地図参照。
①初日は西側からIJ湾沿いに中央駅裏を通って。
②2日目は東側からKNSM島をグルリと。
③3日目は真ん中辺りからIJ湾沿いに東へ。
SAIL2日目・3日目は、いくつかの帆船見学をしました。
船内を見学したのは、二日間で(それぞれ数時間) 計5隻、もっと見た気がしますが・・・。
結合写真左 Statsraad Lehmkuhl号: ノルウェー/1914年/84.6m
中 Sedov号: ロシア/1921年/117.5m・・・世界最大の帆船
右 Dar Mlodziezy: ポーランド/1981年/110.6m
Gotheborg: スウェーデン / 1994-2004年 / 60m・・・スウェーデン東インド会社属船(1731-1813)のレプリカ船
長い列ができている船は避けていましたが、唯一がんばって?並んでみました(約25分でした)。
Nao Victoria :スペイン/1991年/26m・・・1519~1522年、世界で初めて世界一周した木造船!のレプリカ。
こんな小さな木造の船で!スゴイ!
他にも見学したい帆船がいくつもありましたが、長~い列だったため 諦めました。
潜水艦や軍艦は さらに長~い列でした(速攻で諦め・・・)!!
美しい帆船だけでなく、潜水艦や軍艦も人気なんですね(下写真)。
美しい帆船、クールな軍艦、だけではありません。
クルーズしているクルーザーやボートに交じり、おもしろ船も?!
上結合写真左: キャベツ?をいっぱいのせたボート
上結合写真中・右: 初日にPrinsengrachtで遭遇、PrinsengrachtからIJ湾へ向かうボート達へ、飲み物をサービスしていたボート(コーラが山積み?!)
上結合写真: King'sDayばり?!の王冠飾りボート
上結合写真中・右: ハイネケン樽ボート!!初日にも二日目にも遭遇(同じ人が乗っている様子)、みんな毎日楽しんでいます!?
連日大変な混み具合のSAIL2015、初日の訪問者は37.5万人。
2日目(木)40万人、3日目(金)50万人、4日目(土)60万人、最終日(日)42.5万人。
SAIL2015 開催5日間(SAIL2010は開催4日間で150万人)で、トータル230万人が訪れたそうです!
お天気に左右されそうなイベント、5日間お天気に恵まれ大成功ですね。
3日目、後ろ髪をひかれつつ SAIL・IJ湾を後に中央駅へ向かうと・・・トラムが動いていません!?
それなら歩いて家へ帰ろう・・・と歩きだすと、トラムが動いてないだけでなく、道路も閉鎖。
そして なにやら鼓笛隊の賑やかな音(下写真)と騒がしい人の波が近づいてきました。
船乗りさん達のパレード CrewParade でした!
スケジュールを調べていませんでしたが、3日目(2015年8月21日)15時~、IJ湾からアムステルダム・ダム広場DAM までパレード行われていたようです。
私はたまたま駅前で遭遇、家へ帰る方向だったので ダム広場まで 水兵さん達と一緒に?!歩きました。
パレードのゴール・ダム広場では、アムステルダム副市長さんと主催者さんの挨拶が英語で行われました。
”世界中の帆船がアムステルダムに集まり、様々な歴史のあったまさにダム広場で今、こうして集まれることに感謝し誇りに思う・・・”
そんな感じの?感動的な挨拶(ものすごく端折っていますが・汗)があり、ちょっと ウルッときました。
SAILで世界中の帆船が集まり、こんなにイベント自体も アムステルダムも オランダも 盛り上がっっているのに、現実社会は・・・。
たとえば、ロシア・・・ロシアの帆船も数隻アムステルダムに来ていました。
ロシア船の船乗りさん達はとってもフレンドリーでした。
ですが、オランダとロシアだけをみても、特に昨年のウクライナでの事件以降の政治情勢は 最悪な状態です。
人と人は 国境を越え 輪・和が保てるのに・・・。
だからこそ このイベントSAIL はより一層 平和的な雰囲気を感じるのかもしれません。
家のテラスからは 花火も楽しみました!
SAIL2015イベント期間中 毎晩22:30頃から約20分間実施され、真夏のように暑かったSAILl期間中の夜、ご近所さんもみんなテラスで花火を観て 盛り上がっていました。
もちろん(私は夜行ってないけど、きっと、絶対!) IJ湾界隈も 夜まで大賑わい!!
特に4日目(最後の夜・2015年8月22日)、花火以外のイベントもあったのかもしれませんが、アムステルダムの町は IJ湾から家路につく人々で 夜中まで大賑わい。
私もこの日はちょっと飲みに出かけていましたが、夜1時過ぎでもまるで夕方ラッシュ時のような賑わいでした。
最終日夕方、私はUstream で IJ湾の 出航の様子を観賞。
スピーカーからだけでなく、窓の外から聞こえてくる 汽笛や空砲がアムステルダム中に響き渡っていました。
SAILが終わる・・・。
夏が終わる・・・。
子供の頃の夏休みに、何日も何週間も遊びに来ていた遠くに住むいとこ達が 帰ってしまう時のような気持ち・・・そう、そんな別れの寂しさに似てる・・・。
船乗りさんに一夏の恋?をして 船出と共にお別れ(経験したことないけど)・・・、きっと身を引きちぎられる辛さ・・・。
そんな事を考えながら 感傷的な気持ちだった時に・・・!?
とうとう 雨が降って来ました!
奇跡的に好天が続いた5日間、お天気が崩れたのは イベント最終日のほとんどの大型帆船が出航してしまった頃でした。
なんてタイミング・・・まさに涙雨です。
神様が イベント参加の人達、開催スタッフ、訪問者(観光客)・・・み~んなに 最高の5日間のご褒美をくれたようでした!
今振り返ると ”あの5日間は「幻」だったのではないか・・・”と思えてなりません。
SAIL2015が終わり、2015年の夏が終わりました。
あれから雨が多い すっかり秋のアムステルダム。
そしてまた長い冬が来ます・・・。
Bloemen Van Thura~オランダの花と雑貨と文化のページ~『2015BVTクリスマス』スタート!!
ヨーロッパ輸入リボン・タッセル
ヨーロッパ輸入ガーデン・インテリア雑貨
季節のセレクト雑貨・クリスマス雑貨
ドライフラワー・ドライオブジェ
ラッピング資材 / フローリスト資材
ヨーロッパお花雑誌 / 他
« 人波に流されて?曳波に魅せられて! SAIL2015 | トップページ | 戸締りとxxxは忘れずに・・・Summer2015 »
« 人波に流されて?曳波に魅せられて! SAIL2015 | トップページ | 戸締りとxxxは忘れずに・・・Summer2015 »
コメント