神様に最も近いガーデン&リビング OudeKerk, Amsterdam
今年は寒かった春と さらに異常気象な夏のおかげで?、テラスのプランツ達の成長が遅い・・・。
例年より遅く咲いたバラは、一度にそれなりの花を付けたものの、終わってしまいました。
昨年は お花が咲いても どんどん蕾が付いて 長く楽しめたのに・・・。
それに昨年は今頃プルンプルンに実を付けていたブドウ・・・今年はまだ花も咲かない(もう咲かない?)・・・。
秋の収穫とワイン作り 挑戦したかったのに~!!(数房でできるのか??)
さらに例年の今頃は、毎朝一花ずつ咲いてくれるトケイソウもまだ咲かない・・・。
最近 やっと蕾が膨らみ始めたところです。
昨日はまた肌寒く・・・向かいのカフェのテラス席、ヒーターが稼働してたし・・・。
7月半ば・・・もちろん、オランダも今 真夏です!?
夏後半のテラスのお花達の様子を見守っていたいところですが、一時帰国の日程が近付いてきました。
異常気象な夏のテラスのお花達の成長も心配ですが、こんな異常気象な日々を過ごしていて、日本の猛暑に 耐えられるのでしょうか・・・私?
・・・心配です。
さて、前置きが長くなりましたが・・・
アムステルダム旧教会OudeKerkの期間限定イベント
『the garden which is the nearest to god』 2015年6月27日~9月6日
前回ブログの続きです。
工事現場の足場のような階段で 屋根上のガーデン(テラス)へ上ると、二つの塔がありました。
屋根上テラスと塔の様子は前回ブログ( 7月11日ブログ)をご覧ください。
このリビングは 雨や雷よけだろうか?
屋根の上にいた間は そう思うだけでした。
後日 旧教会について調べていると、旧教会はかつて”アムステルダムのリビングルーム”と呼ばれていたと知りました。
旧教会がここに誕生し何世紀もの間、多くの市民が礼拝に集い、また漁民たちは漁網を修繕し、多くの人々が婚姻申請をし、様々なピアノコンサートが開かれ、多くの人が眠る(埋葬された)場所・・・旧教会。
かの レンブラントRembrantVanRijn も ここ旧教会でサスキアと婚姻申請をし、その後若くして亡くなったサスキアはこの教会に埋葬されているそう。
ちなみに、レンブラントが1639年から20年間住んでいたという「レンブラントの家MuseumHetRembrandthuis」は、旧教会からさほど遠くない場所にあります(徒歩15分程かな)。
聖書にも登場するという”トランペットを吹くエンジェル”は 風向計(レプリカ?)。
リビングに飾ってありました。
このプロジェクトには、歴史や聖書のストーリーにちなむポイントや意味・比喩が いろいろあるようです。
聖書や歴史に詳しければ、もっと別の意味で興味深いイベントだったのかもしれません。
上結合写真左・右は上から見た屋根、真ん中は教会の下からみた様子
屋根は見応えのあるものだったので、屋根上のテラスの床板が透明だったらよかったのに・・・とも思いましたが、下が透けて見える床板だったら、怖さに耐えられなかったかもしれません。
中央駅、IJ湾、DeWallen地区、ダム方面、ヨルダン方面・・・旧教会の屋根の上のテラスから 一通りグルリとアムステルダムの風景を撮影。
上結合写真は旧教会屋根上のテラスからの眺め
写真左:OudezijdsVoorburgwal
写真中:東・Zijdijk方面、中華系寺院も見えます(写真中央オレンジの屋根)
写真右:中央駅方面
テラスの端っこから下を覗くと・・・さほど高くないのに 怖いです~。
上って来た(これからおりる)足場を見ると・・・屋根の上に板っきれが載っていて その上に足場が組んであったり・・・あまり見たくない風景でもあります(下写真参照)。
”魔法”が解ける前に下界へ戻ります(戻りたい)!
屋根の上、工事現場の足場のようなところの上にいる事を考えないように、心を閉ざす”魔法”です(笑)。
この日は風のない穏やかな日でしたが、屋根の上で過ごすにはちょっと暑すぎる気温(30度以上)でした。
暑さも限界です。
これからこの階段(上写真)をおりると思うと、屋根上のテラスで長居する気分にはなれなかったチキンな私です・・・
無事に下界?に戻り ホッとしたところで、教会内も見学。
旧教会内部に入るのは初めてのことでした。
アムステルダム旧教会OudeKerk・・・アムステルダムで現存する最古の教会。
1213年、小さな礼拝堂がユトレヒトの司教によって船乗りの守護聖人聖二クラスに捧げれれ、その後1306年石造りの教会に。
当初はセントニクラス教会SaintNicholasKerkと呼ばれる教会だったそうです、へぇ~。
1410年、ダム広場に新しい教会が建てられ(現在の新教会NieuweKerk)、聖ニコラス教会は現在の呼び名である旧教会OudeKerkに。
3300㎡の旧教会は現在、礼拝以外に 結婚式や各種イベント・エキシビション会場としても利用されているそうです。
教会内部は・・・この教会が歩んだ歴史を感じるものでした。
それは、16世紀に起こった宗教改革。
聖像破壊運動Iconoclasm(1566)や カトリックからプロテスタントへの改宗Alteration(1578)の際に、祭壇や装飾等が破壊されたというもの。
歴史には(特に宗教の歴史には)全く疎いので・・・後で?勉強しておきます。
これまでいろんな国・地域で教会を見てきましたが、これまでに見たことがないくらいのシンプルさでした。
ただただ広く、祭壇も装飾もない内部・・・金色の燭台とステンドグラスだけが 華やかな色と光を放っていました。
偶像破壊のあった時代に祭壇や装飾は取り払われたようです。
立派なパイプオルガン(上結合写真中)がありました。
教会内は現在も改修工事中で見えませんでしたが、オルガンの下の装飾部分はバロック調の装飾があるようです。
なにより一番目をひいたのは ”天井”です!
上結合写真左:石造りの床はもちろん全てお墓・・・
上結合写真中・右:木造の素晴らしい天井
これはまた反対に、今までに見たことがないような高く(約20m)広い立派な”木製”の天井!
ヨーロッパ最大級の木造天井だそうで、音響効果にも定評があるそうです。
船の模型(上結合写真)・・・海洋国家の教会らしく船が祀られていました。
ヨーロッパのいろんな国へ旅行に行くと 必ずといって良いほど 立ち寄り見学する 教会や大聖堂。
アムステルダムには現在33のローマカトリック教会・31のプロテスタント系教会・7の正統クリスチャン改革派教会・42のモスク・15のシナゴーグ・1つの仏教系(中華系)寺院があるそうです(配布された資料より)。
ですが、アムステルダムでは いくつかの教会を覗いた事がある程度で じっくり見学したことはありませんでした。
アムステルダムの”風景の一部”として映っている教会も、それぞれじっくり見てみると 違う”景色”が見えてきそうです。
アムステルダムの歴史といえば、オランダの黄金時代(17世紀・オランダが繁栄した時代)が真っ先に思い浮びますが、今回の旧教会登頂は また違う時代を感じることのできる経験となりました。
アムステルダム中央駅から徒歩10分弱の旧教会、そばには中華街もあります。
そして かの有名な”飾り窓”もあります!
旧教会を囲むように広がる アムステルダムの中でも 最も ”俗”に満ちたエリアDeWallen地区。
対象的な側面を持つ このエリアを歩く時、そこにずっしり構える 旧教会の存在と意味を思い出せば、雑然としたこの町が また違って見えてくるかもしれません・・・。
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