広がる荒野?見上げる奇岩!? Summer2014
暑い夏の陽射しが遠い昔のように感じます・・・。
すっかり時間が経ってしまいましたが 今年の夏の思い出を記録していきたいと思います。
お花には関係のないお話です。
『バスク・リオハ地方 美食の旅 Summer2014 』
アムステルダムからスペイン・マドリードまで飛行機で2時間半。
左写真はマドリードの空港到着時。
オランダからフランスまでは、比較的 平ら(オランダは真っ平ら!)、緑の風景が続きます。
アムステルダムからマドリードまでのルートはパリの上空を飛ぶようで、ラッキーなことにエッフェル塔や凱旋門が見えました!
その時の写真は 8月15日ブログ参照。
復路では雲が広がっていて何も見えなかったので、貴重です!
パリを通り越して しばらく・・・マドリード到着がまもなくとなった頃の事です。
眼下に見たことのないような”荒野”が広がりました。
日本の空港・・・例えば成田・羽田・名古屋・関西・福岡・・・ヨーロッパの各空港・・・数少ないけれど 私の記憶にある離着陸時には見たことのない風景です。
”マドリードって砂漠の中にあるの?”と思えるほどの乾いた風景でした。
そんな初体験の風景にワクワクしながら、マドリード・バラハス国際空港Madrid-BarajasAirportに無事到着。
まずはマドリード市内に移動して、最初の目的地ログローニョLogroñoに向かいたいところだったのですが・・・。
マドリードとログローニョの位置関係は9月16日ブログ参照。
マドリード市内に立ち寄ると ログローニョ到着は夜中になってしまいそうで・・・計画段階で 悩みに悩みぬきました。
この行程こそが 今回の旅のプランを考える中で、一番悩んだ行程でした。
電車・バス・・・はたまた目的地の変更等・・・あれこれ考え・・・調べ・・・、ついにベストの?(と思われる)方法を見つけました。
それはやはり長距離バスでした。
当初マドリード市内から移動することばかり考えていたので、これに気が付くのにとても時間がかかってしまいました。
マドリードからログローニョまで走っている長距離バス(ALSA)は、空港にも立ち寄っていたのです。
私的には大発見でした!
飛行機の到着時刻・ターミナル移動を考慮し 私が選んだのは、マドリード・バラハス国際空港ターミナル4 を 15時15分出発、ログローニョに19時着のバスです。
ログローニョ行きのバスは2~3時間毎に走っているようでした。
しかもその時間 ”Premium”というタイプのバスがありました。
長距離移動なので デラックスなバスなら少しは楽かも?と期待して、その時点ですでに旅行の直前でしたが インターネットで予約しました(当日でもチケット買えそうでした)。
まさに今回の旅の計画の ジクソーパズルの最後のピースがはまった瞬間でした。
空港では少し時間があったので、ランチをしたり ブラブラと時間をつぶして過ごしました。(上写真)。
さあ、いよいよ旅がスタートです。
まずは約4時間の長距離バスでの移動です。
スペイン、さすが長距離バスが充実している国!
このバスターミナルにはスペイン全土 あちこちへ向かうバスがひっきりなしに発着していました。
上写真がALSA・Premiumバスと内部、席もゆったりと広く 想像以上にデラックス!
バスが出発し、最初の頃は 飛行機の着陸直前に見えた荒野や 点々と見えた木々を 眺めることに興味津津でしたが、車窓はすぐに 退屈な景色になりました。
砂漠のような 砂っぽい 何もない乾いた茶色の大地が どこまでも続いていました。
写真も撮らなかったそんな風景を見ながら、ボーっと考えていました。
これほど広大な土地があるのに 何にも活用されていない(ように見えた)のは、スペインには土地が有り余っているのか・・・、この地が居住や農作には向かない気候・土地なのか・・・?
民家も村も町もない・・・ハイウェイだけが 荒野にどこまでも伸びているその景色を見ながら・・・。
ハイウェイといっても高架になっているわけでもなく、防音フェンスがあるわけでもありません。
ただの”道”です。(ハイウェイではないのかも?)
街灯もなく(ないように見えた) 人の気配も 街の灯すら見えない風景を見ながら・・・夜間 自分が一人でこの道を運転したら 真っ暗で怖そうだな・・・。
あまりにも時間があるので、あれこれ想像してしまいました。
空港を出て1時間半くらい経つと、”緑”がちらほら広がってきました(下写真参照)。
ですが相変わらず町や民家はどこにも見えません。
きっと”Premium”バスの特典でしょう。
バス車内のエンターテイメントで 映画を観てみたり・・・しました。
スペイン語でしたが(汗)。
そしてウトウト・・・。
到着予定時刻まであと1時間をきったかな?あと30分くらいかな?と目を覚ますと・・・?
!!!周りの景色が一変!!!
何これ~!?
さっきまでの荒野はもうどこにも見えません。
急に山岳地帯?
びっくりするような大きな奇岩の渓谷?となっていました。
遠くに見えた奇岩があっという間に目前に!頭上に!次から次へ迫ってきました。
バスはその奇岩の麓や 谷に落ちそうな 山道を、クネクネとすごいスピードで走り抜けていました。
”グランドキャニオンもびっくり!”と言ったらちょっと大袈裟ですが、でもそれくらいびっくりの奇岩の渓谷でした。
この奇岩の渓谷の中には 村や町があり、またまたびっくり!
人の気配のない砂漠のような風景から 数時間で この奇岩の渓谷と 人々の営み!
スペインの風土や文化・・・想像以上に面白そうです!
初日の目的地到着を前に、これから始まる旅への期待が一気に膨らみました。
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