アンダーグラウンドはワンダーランド=1= Summer2013
まだ続いています!Summer2013レポート。
今回は ポーランド4日目(クラクフ3日目)の地下体験レポートです!?
クラクフKrakówで宿泊していたホテルで紹介された いくつかのショートツアーから選び 申し込みました。
ヴィエリチカ岩塩坑Kopalnia soli Wieliczka半日ツアー。
ツアーに申し込まなかったら電車で行こうと思っていました(クラクフから片道15分程)。
ヴィエリチカ岩塩坑はユネスコ世界遺産(1978)に登録されています。
”岩塩坑”といえば・・・2005年に開催された愛・地球博(愛知万博)のポーランド館で見ました!
あの時見た ”岩塩坑” がポーランドのものだってことは すっかり忘れていましたが、記憶にあります!
クラクフから南東に約15キロのところにあるヴィエリチカ。
1250年頃から1996年(閉坑)まで700年以上稼働していた岩塩採掘場です。
中世にはポーランドの財源の3分の1を担ったそう。
アリの巣のように張り巡らされた大きな岩塩坑(東西5.5Km x 南北0.5~1.5Km、地下64~327mにある300Km以上の坑道)は保存され、その一部 地下64~135m地点の2.5Kmの坑道(全体の100分の1程)が公開されています。
当日朝 ツアーのミニバス(バン)が ホテルまで迎えに来てくれました。
このミニバスは いくつかのホテルへ寄って ツアー参加者をピックアップしながら、目的地へ向かいます。
道中、バスの中では自己紹介も目的地の説明も 特になく、送迎バス的な感じでした。
多少交流がある方が楽しいですが、交流なしも気軽でよいかな。
約30分くらいだったでしょうか、目的地へ到着。
駐車場から見た印象は 自然がいっぱいのきれいな公園のような施設。
施設の入口まで行き(下結合写真右)、ドライバーさんから今後の予定の説明を受け、ヴィエリチカ岩塩坑のガイドさんへバトンタッチ。
岩塩坑内部へは全ての観光客は ガイドさん付きツアーでの入場。
様々な言語別で20~30人ほどのグループになって 坑内を歩くようです。
ガイドさん付きでも とても混んでいて、たくさんのグループが 暑い日差しの中 入場を待っていました。
この日は天気が崩れる予報でしたが まだ晴天、気温は前日までより少し下がり33度(でも暑い!)。
岩塩坑内部は14度と聞いていたので、とにかく一秒でも早く中に入りたい気持ちを抑え・・・、炎天下 30分程 待ちました。
内部に入ると、まずは 延々と・・・延々と・・・階段をおりました(上結合写真左)。
まずは地下約60メートル地点まで(段数の説明がありましたが 覚えられず・・・)。
足や体調の悪い方、緊急事態等の為に エレベーターも ちゃんとあるようでした。
閉所恐怖症気味で、地球内部恐怖症!?気味の私は、自分のいる地点を考えるとパニックになりそうだったので?!地球内部にいることは考えずに階段を降り続けました。
階段を降り終わると、いくつかのお部屋の空間と通路が どこまでも続いていました。
空間(お部屋)毎に 木製の大きなドアがあり(防火や空調のため)、様々な展示やデコレーションのある一部屋一部屋を 説明を聞きながら進んでいきました。
上結合写真は洞窟のようなお部屋と地下通路、塩の結晶が白く湧き出し、ツララのようになっているものもありました。
塩って湧いてくるんですね、不思議!
内部通路はきれいに整備されていて 薄暗い中をルートに従って進んでいくのですが、私達観光客にとっては完全に”迷路”!
ですが、ガイドさんや働いている人達は慣れた様子でした(当たり前!)。
どこをどう歩いたかさっぱりわかりませんが、約2時間!歩きました。
結構な距離だと思いますし、地中に2時間も滞在した経験が かつてあったでしょうか!?
一番低い地点は地下135mでした!
約2時間の岩塩坑ツアーでは、様々な展示や説明から ポーランドの歴史や習慣も伝わってきました。
ガイドさん達は皆 とても訓練されているガイドさんで、エンターテイナー。
そう、ディズニーランドのアトラクションキャストさん達みたいな。
まさにここ ヴィエリチカ岩塩坑は、自然の中のワンダーランド!
まるでディズニーランドのような エンターテイメントパークでした!
写真からは残念ながらその大きさ・規模が伝わらないと思うのですが、鍾乳洞の内部を すごく大きくしたような・・・いや、それこそ ディズニーランドのアトラクションの内部のような感じです。
岩塩坑内には大きな塩湖があったり、塩でできた礼拝堂があったり、大きなホールがあったり。
当時の仕事の様子や 労働者さん達の様子が再現され展示されているお部屋もありました。
かつては 馬 もこの岩塩坑内にいて、運搬の力になっていたそうですよ。
聖キンガ礼拝堂、地下101.4mの深さにある塩でできた大ホールです。
フロア(下結合写真左)も壁も、デコレーションも・・・(木製の手すり・柵以外)何もかも 塩でできています!
ブログ冒頭のシャンデリアの写真もここから、塩でできています。
上結合写真左:ツヤツヤテカテカの聖キンガ礼拝堂の塩のフロア
上結合写真中:記憶に新しい ポーランド出身(クラクフ近郊の町の生まれ)の教皇ヨハネ・パウロ2世John Paul II(1920~2005) の 塩像
上結合写真右:観光客で混みあう聖キンガ礼拝堂
上結合写真:聖キンガ礼拝堂の壁のデコレーションや、ヴィエリチカ岩塩坑内にある別の礼拝堂等
地下の世界ににいることなんて忘れてしまいそうです!
上結合写真左:ヴィエリチカ岩塩坑内の表示の看板、この看板の地点は地下130m
上結合写真中:ヴィエリチカ岩塩坑内にはいくつかの塩湖がありました、かなり深くて大きいです!
最後は 鉄柵のカゴが5~6階層になっている 細く狭いエレベーターで 地上へ。
上結合写真右の写真はそのエレベーター、地上地点・降り口で撮影したもの。
乗って初めて エレベーターの形状がわかり、足の下にも 頭上にも 人が乗っていることに気が付きました!
乗るまでは見えなかったエレベーターの全貌!
風をきりながら ガガガーって ちょっと振動を感じながら すごい勢いで地上へ上がりました!
閉所恐怖症の私は、鮨詰め状態での乗った この最後のエレベーター(5・6人乗り)が一番 怖かったかも~(笑)。
地下135mの世界から地上へ戻ると、身体が冷えていたためか、暖かい空気と 自然の香りに なんとなく安心感を覚えました。
そこで気が付きました!
岩塩坑内部は、まったく・・・”無臭”でした。
想像してみても、あんなに狭い通路や大勢の人々の出入り、塩湖など水もあり、何かしら匂いやカビ臭さがあってもよさそうですが、気持ちが良いくらい(悪いくらい!?)無臭でした。
初夏の花粉症の名残で喉を痛めていた私は(6月16日ブログ参照)、岩塩坑内の空気が とてもまろやかで心地よく感じました。
ヘルスリゾート地でもあるヴィエリチカ・・・なるほど 岩塩坑は療養にもよさそうです。
世界遺産ヴィエリチカ岩塩坑・・・半日満喫した自然のワンダーランドでした!
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