下町ヨルダン庭めぐり=3= OpenTuinendag Jordaan 2013
間もなくアムステルダム・ヨルダンJordaan地区のオープンガーデンから1か月。
冬と春が異例の寒さだった今年の初夏・・・いろんなお花の開花も遅れ、1か月前はバラがやっとこれから咲き始めるかな?といった頃でした。
あれから1ヶ月、ストリートで見かけるバラは ちょうど今 満開~散り始めの時期を迎えています。
冬・春に続き、その後もあまりお天気の良くない今年の夏、それでも少しずつ季節は進んでいます。
2013年6月9日日曜日、アムステルダム・ヨルダンJordaan地区で開催されたオープンガーデンOpenTuinendag Joraan レポート。
ストリートを歩く気分で・・・、ヨルダンのお庭を見ている気分で・・・見ていただきたいレポートも 今回で3回目。
3回目ともなると 少々まったりしてきますが、是非 一緒に?ヨルダンを北から南まで制覇してください。
実際オープンガーデンを歩いていても、なんとなくまったりする頃でもあります。
今回はヨルダン地区の真ん中あたりを 北側から南側へと移動していきます。
お庭番号⑪~⑯までをご紹介します。
⑪Eerste Egelantiersdwarsstraat
ストリートから小さな門をくぐると(左写真)、迷路のように?右や左に 数軒の建物(Hof)があり、それぞれにお庭があります。
この門をくぐった中にある数軒の建物の中の一つは、ヨルダン地区で一番古い言われるホフHofの一つ、1626年設立。
ここは普段から公開されていて、常に多くのツーリストがガイドブックを持って 建物やお庭を見学しています。
ストリート側(上写真)も中庭側も、建物(の古さ)に負けないくらい ヘデラが壁に生い茂っています。
中庭には住人の自転車が停められています(安全!)。
迷路のように奥へ進むと 別のストリートへも出られるようになっています。
レンガで敷き詰められたシンプルなお庭の平和的な空間です。
⑫Bloemgracht
”Bloem”はオランダ語の「お花」、”お花の運河”という運河沿いのストリートです。
『西教会』や『アンネ・フランクの家』のすぐそばの(Prinsengrachtを挟んで向かい側)、とってもきれいな運河のあるストリートです。
アムステルダム観光の際は 是非このエリアをお散歩してくださいね。
ここで公開されているお庭は 一般の家の中庭です。
リビングやキッチンを通り抜けてお庭へ。
上写真左はキッチン側から中庭を見た風景。
上写真真ん中は中庭側から建物を振り返ってみた風景。
横幅は狭く 奥に深い アムステルダムらしいお庭です。
たくさんの高い建物に囲まれていて、日あたりはあまり良くないお庭ですが、グリーンがよく育っています。
地面のレンガの 苔むした感じが素敵です。
⑬Rozengracht
Rozengrachtはヨルダン地区を東西に横切るトラムも走る 幹線道路、ヨルダンの中心です。
自動車もトラムも 途切れることなく走る ヨルダンの中で一番 賑やかな(騒々しい)ストリート。
このストリートを東に行けば、アムステルダムの中心のダム広場DAMや王宮があります。
ちなみに”Rozen”はオランダ語の「バラ」、”バラの運河”というストリートです。
現在は運河ではありませんが、1890年までは運河だったそうです。
このストリートで公開されていたのは Rijpenhofje というホフHofの中庭です。
1736年に老年女性の為に設立されたホフですが、現在は55歳以上の男女の為の住居となっています。
現在の建物は1913年に再建されたもの、中庭は1900年代のスタイルでデザインされているそうです。
Rozengrachtにもいくつかのホフがありますが、表通りの騒々しさからは全く隔離された 静かで平和的なホフと その中庭です。
⑭Rozenstraat
”バラの通り”という名の小さなストリート、Rosengrachtの一本南側の小さなストリートです。
大木のたくさんあるこのお庭は、オランダでは珍しい東洋(日本や中国)の樹木が植えられているそうです。
普段から濃いグリーンのイメージの庭ですが、今年はちょうど上写真のようなお花が咲いていました。
左から、ケアノサスAmerikaanseSering(セアノサス・カリフォルニアライラック)、キリPaulownia tomentosa、ピンクウツギPinkBruidsbloem/Deutzia?かな。
⑮Rozenstraat
⑭と同じ通りにあるホフHofのお庭。
入口壁面工事中でグリーンのネットが掛けられています。
この集合住宅は83戸、小さな建物が多いこのエリアでは とても大きなアパートです。
55歳以上の方向けのアパート(ホフ)だそうです。
1978年設立、300年前の建物も立ち並ぶ アムステルダム中心部では 新しい部類。
ちなみに日本では、古い建物より きれいで新しい建物に価値がありますが、オランダは反対で、新しいものより 古くて何度も手が加えられ保たれている建物の方が 価値があり人気です(文化・価値観の違い!)。
今年は例年より少し遅く、ちょうどシャクナゲやツツジが満開でした。
今回ブログの冒頭の写真はこのホフの中庭のもの。
街灯もあり、中庭とは思えないくらい 広く明るいお庭です。
⑯Rozenstraat
何軒かのアパートに囲まれた 入り組んだ大きな中庭です。
⑭⑮⑯は同じストリートRosenstraatのお庭ですが、⑮番は南向き、⑭⑯番は北向きの中庭です。
お庭の植物の違いや雰囲気の違いがわかるでしょうか。
北側の中庭は、中庭の南側に建物がある為、日当たりが少し悪くなります。
もちろんお庭の大きさ、建物の大きさ・高さ、近隣の建物等の条件により違いはありますが、毎年たくさんのお庭を見学していると なんとなくお庭の雰囲気の傾向が見えてきます。
びっしり高い建物が所狭しと並ぶアムステルダム(運河地区もヨルダン地区も)・・・お庭に降り注ぐ日光や 四季を通しての太陽の位置や向きを考えながら お庭や植物を見ると、さらに理解が深まり いろんなことが見えてくると思います。
アムステルダム・ヨルダン地区のオープンガーデンレポートはまだ続きます。
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