『Flowers as a Farewell』 IPM2013
2013年1月22~25日にドイツ・エッセンEssenにて開催されたIPM国際園芸見本市。
というより ”文化そのもの”と言えますね。
お供え・お悔やみのお花は、(ヨーロッパでは)フローリストにとっても とても重要なお仕事の一つ。
ヨーロッパの展示会では、必ずと言ってよいほど「お供えのお花」「お悔やみのお花」コーナーがあります。
このブログでも 頻繁に取り上げています。
昨年IPM2012・メモリアルコーナー(2012年3月25日ブログ参照)
様々な展示会会場では、お悔やみのお花とは思えない、まるでブライダル?とも思えるような 色合わせやデザインを目にすることも多い中、今回は少し違う雰囲気で演出されていました。
白樺の森をイメージしたように設けられていたコーナー『Flowers as a Farewell』。
ここに並ぶ作品は、ナチュラル素材(ドライ等)でできた半製品を使用しているとのこと。
リース型・星型・ボール型等・・・普段は日常の別のシーンでも使うことのできる 便利な半製品です。
ホワイトやグレイがベースとなり、季節のお花(ムスカリ等)・枝モノ・葉っぱ等で 森の植生を表現したようなデザインに、心が鎮まるような作品でした。
華やかなカラー(色)のお花や トレンドデザインアイテムの並ぶIPM2013会場では、逆に目を引く 存在感のある空間でした。
そして今回ブログの後半は、お馴染オアシス社さん製品をつかったお悔やみのお花コーナー『TRAUER』。
こちらのコーナーも 今回は しっとりホワイト&グリーンをベースとした デコレーションで統一されていました。
これまでにも何度か触れていますが、私がお花屋さんで働いていた時も たくさんのお悔やみのお花を作りました。
基本はヨーロッパでもやはり”ホワイト”・・・
とはいえ、ご要望の大半は 「寂しくならないように楽しい色合いで・・・」や、「故人の好きだったお花(色)を使って・・・」というものでした。
色やスタイルだけではない、大切なのは”相手を想う気持ち”・・・そんなことを学び 感じました。
”お花文化”の根底には 人が人を想う気持ちがあるのだと思います。
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