アドベンチャー気分でプラハ城・・・ Summer2012
2012年夏休み『東ヨーロッパ・世界遺産・電車の旅』・・・
今回はチェコCzechRepublic・プラハPrague/Prahaでのハイライト的なイベント”プラハ城Pražský hrad”観光へ。
プラハ城ももちろん世界遺産(プラハ歴史地区、1992年登録)。
上の写真は、旧市街にある市庁舎Staroměstská radniceの展望台から眺めた夕景。
ライトアップに白く浮かび上がる城壁のようなお城と その中心に聳える 聖ヴィート大聖堂Katedrála svatého Víta。
遠くから見るだけでも その大きさがうかがえます。
麓との高低差80mのフラッチャニの丘(城の丘)の上にお城は建っています。
朝、ホテルのフロントのお兄さんに お城への行き方を聞いてみると、親切に教えてくれました。
歩いて行くこともできるけど、行きはトラムを利用し、帰りは徒歩というのが、お兄さんのおすすめコース。
行きは お城のお庭の入口の停留所でトラムを下車、 噴水もある大きなお城のお庭を歩いてお城に向かい、お城見学。
帰りは、徒歩で丘を降り 城下町の細い小路を楽しみながら、カレル橋Karlův most/Charles Bridgeを渡って 旧市街へ戻るコース。
プラハ城は観光客で混雑すると聞いていたので(旧市街の人の数を見ても混雑する様子が想像できます)、朝8時半頃にはホテルを出発。
まずは、フロントのお兄さんから教えてもらった ホテルから一番近いトラム乗り場へ。
プラハの旧市街は迷路のようになっていて、ストリートを歩くだけでもアドベンチャー!
9時には教えてもらったトラム22番に乗り、プラハ城へ向かいました。
乗ったトラムは数分後、モルダウ川を渡り 旧市街とは対岸にある町の中を走りました。
道中 トラムは、びっしり立ち並ぶ赤い建物の壁スレスレに クネクネ走り・・・まるで”ジェットコースター”!!
遊園地の乗り物みたいでした!
乗ってから10分くらいでしょうか、トラムは丘を登り始めました。
トラムはアムステルダムでも 私の足となっていますが、アムステルダムにはない”坂道”や”丘”を登るトラムは まさにアドベンチャー!
新鮮でした!!
フロントのお兄さんの教えてくれたお城の庭園入口の停留所で降りました。
が・が・がっ!
お庭の入口の門は閉まっていました・・・開門前だったんです!
しまった~、早すぎた!
といっても ここで開門を待っているわけにはいきません。
トラムが走ってきたストリートは、何台もの観光バスが 大勢の観光客を乗せて お城へ向かっている様子でした。
この日は日曜日、日曜日は プラハ城の中でも さらにハイライト的な 聖ヴィート大聖堂の入場は ミサ終了後の12時からとなります。
12時になると 大聖堂には一斉に観光客が押し寄せることも予想されていたので、それまでに大聖堂以外の見学を済ませ、大聖堂の入場開始時間に合わせ 待っていたいと思っていました。
ということで、トラムが走って行ってしまったストリートを、トラムを追いかけるように徒歩で急ぎました(といっても1停留所分です)。
門をくぐり参道を歩くと見えてきました、ゴシックの大聖堂が~!
上写真左:大勢のツーリストが向かっている先がプラハ城の入り口、衛兵さんも立っています
上写真中:門をくぐり中に入るとすっきりしたきれいな建物が、入場チケットはこの右側の建物で買いました
上写真右:私が入った入り口とは別の入口に立つ衛兵さん
荘厳な聖ヴィート大聖堂については次回のブログでご紹介するとし、今回は他の部分を。
プラハ城は、ボヘミア王家の居城 と宗教施設群となっており、城内には、 聖ヴィート大聖堂、イジー教会、修道院、宮殿、庭園等があります。
プラハ城は9世紀後半(870年)にボジヴォイ1世により創建(Wikipedia参照)、14世紀カレル4世の時代にほぼ現在の状態に。
長い歴史の中、この地 チェコを支配した多くの者が居住し、増改築を重ねてきたため、様々な様式が見られるのが プラハ城の特徴のようです。
入場チケットは数種類あったようですが、私は まず4つの施設を見学するチケットを購入。
下の図はチケットの裏に表示されていたお城の地図(クリックして拡大してご覧ください)、地図内の番号 I→Ⅲ→Ⅴ→Ⅷの順に見学しました。
Ⅰ.旧王宮Starý královský palác/OldRoyalPalace
Ⅲ.聖イジー教会Bazilika svatého Jiří
Ⅴ.黄金小路Zlatá ulička
Ⅷ.聖ヴィート大聖堂Katedrála svatého Víta
聖ヴィート大聖堂見学後に、聖ヴィート大聖堂のタワーを上ることのできるチケットを追加で購入しました(Ⅹ)。
最初に入った「旧王宮」は16世紀まで歴代の王宮として使われていたそうです。
内部は全体的に質素な雰囲気でしたが、当時の政治の様子がうかがえる旗章が壁天井一面に書かれた迫力のお部屋が印象に残っています。
16世紀までってことはすでに500年経ってるってことですよね、当時から・・・。
内部は写真禁止だったため写真はありませんが(なぜか外観の写真すらありませんが)、旧王宮のホールのバルコニーからはプラハ市街が見渡せました。
2番目に訪れたのは、プラハ城内 ロマネスク様式の「聖イジー教会」。
上写真中:現在の教会正面は赤茶色のファサード
上写真右:教会裏側、すっきりした2本の塔が印象的
10世紀(920年)に建造された城内最古の教会。
現在の姿は火災後の1142年再建のもの、レンガ色が印象的なバロック様式のファサードが造られたのは17世紀だそうです。
現在は音楽ホールとして使われているそうですが、中には礼拝堂や もちろんお墓があります。
ボヘミア王朝君主プシュミスル王家のお墓もあるそうですが、実際に(どなたのものか分かりませんが)古い墓を掘りだしているところのようで、古~い歴史を感じました。
3番目は「黄金小道」。
プラハ城の東の門から北に位置し、16世紀(1597年)建造。
16世紀、錬金術師が住んでいた事が「黄金小路」の名前の由来だそうです。
カラフルな外観のお土産屋さんが並ぶ、可愛い雰囲気のストリートですが・・・
城壁(の中)のたくさんの小部屋には、兵士や衛兵、小間使いの当時の生活の様子の展示の他に、武器製造室や治療室等も・・・。
また、東端の円塔ダリボルカDaliborkaには、牢獄や処刑室もありました。
ツーリストで賑わう現在のかわいい雰囲気のストリートだけを見ていると、かつてここで戦いが行われていたなんて 想像ができませんが、一歩踏み込むとリアルです。
11時過ぎ・・・予定通り大聖堂入場開始時間までに見学を済ませ、冷たいドリンクを飲んで休憩しつつ、この日のメインイベント・大聖堂へ向かいました。
すでに入り口前には10数人のグループの方々が並んでいました。
私もその人達の後ろへ。
左写真は聖ヴィート大聖堂入口に並んで上を見上げて撮ったもの。
入場開始時間まで まだしばらくありましたが、このすごい形相の”雨どい”?の下の日陰で休憩。
日陰でよかった・・・。
雨が降ってたら、このオブジェの口から雨が滝のように流れ出てくるのだろうか・・・暑さを紛らわすために、そんな事を考えながら。
太陽がギラギラのド暑いプラハ城、日蔭も日向と変わらずド暑いのだけど なんとか耐えられる・・・耐えるしかない・・・(かなり厳しい・・・)。
正午、ミサの終わりを告げる鐘がゴーンゴーンゴーンと鳴り響きました。
その時!教会を見上げると、大聖堂からキラキラとした空気が 一瞬フワッと舞い上がりました。
暑さに耐えて開門を待っていることを一瞬忘れ、キラキラの幻想的な空気に包まれました。
そして鳴り続ける鐘の音が 胸に響きました。
何百年間も ここでは人々の幸せが祈り続けられている・・・。
聖ヴィート大聖堂を見上げながら大聖堂の 大きさだけでない 偉大さを感じました。
アドベンチャーワールドがリアルワールドに、過去と現在、幻想と現実が交錯するプラハ城・・・。
・・・さあ、まもなく聖ヴィート大聖堂へ入場です。
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コメント
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ニコラ様、コメントありがとうございます。
ニコラ様、何かゆかりのある地なのですね。
以前と比べどんどん変化しているのだとは思いますが、
いろんな面で魅力のある街でした。
黄金小路ではカフカの家はちょうど写真にあります。
黄金小路の左側の写真の青い建物No.22です。
チェコの路面電車、可愛かったです。
路面電車の走る街というのはのんびり感があっていいですね。
(路面電車自体は結構なスピードでしたが)
投稿: thura | 2012/09/30 16:13
プラハに行かれたのですね!私の第二、もしくは第三の故郷です!(^^;;
革命前とは雰囲気が変わってしまっていますが、それでも素敵な町ですね。
黄金小路ではカフカの家も見ましたか?中に入るとかなり狭い・小さいのでびっくりすると思いますが。
チェコの路面電車は、まだ共産国時代には「輸出商品」でした。なのでプラハ市内も本当にた~~~~くさん走っていますよね。
あぁ~久しぶりに写真を見て、また行きたくなっちゃった!
投稿: ニコラ | 2012/09/30 07:02