ハトとスリの行動分析?! in AntwerpenCentraalStation
先日またまた電車でベルギーへ行ってきました。
目的はブルージュBruggeにて行われていた あるお花イベント。
このイベントについては また後日 レポートしたいと思います。
今日はその道中のお話。
アムステルダムからアントワープAntwerpen経由でブルージュへ。
日帰りの旅です。
アムステルダム-アントワープ間の往復には 時間節約のためタリスThalysを利用しました。
日帰りで可能な距離ですが、ブルージュ観光・ブルージュを満喫が目的なら やはり泊まりがいいですね。
日帰りでは、滞在時間に対して 移動時間に時間がかかりすぎます。
それはさておき・・・
写真は美しいアントワープ中央駅舎内。
この日はちょうど アントワープの芸術家Guido Van Damme氏のエキシビション・・・”Kabibirds in Antwerpen-Centraal”が行われ、おもしろい鳥のオブジェ”kangoeroe birds” が駅舎内に飾られていました(2012.04.02-2012.05.30)。
グルグルと 興味深い動き方をしていました。
遠足らしき小さな子供たちが駅にたくさんいましたが、みんな指をさして見ていました。
私もこれ見てたら 夢中になりすぎて、つい電車に乗り遅れそうなくらいっ(汗)。
さて本題。
今日のお話は、ブルージュからの帰り道。
アントワープ中央駅での出来事。
勘が良い方は”アントワープ中央駅”と言っただけでわかりそうですね・・・
あまり後味のよいお話ではありません・・・
そう、ここは ”スリ多発地帯”!
外務省・海外安全情報でも常に注意喚起が発信されているように、電車でのスリも多発する駅。
外務省安全情報(オランダ・ベルギー:列車内での・・・)ページ
私もこの駅停車中に、過去に2回ほどスリ未遂に遭っています(そのうちの一回は 2008年2月27日ブログ参照・過去ブログの中の電車の時間等は当時のものです)。
でも気をつけないといけないのは 電車内だけではありません。
駅のホームも危険です!
この日 タリスは遅延(この日も!)。
そんな事とは思わず 時間通りにホームへ行くと・・・30分近い遅延の表示。
またか・・・大して驚くこともなく、ただがっくり。
遅延のためか、ホームはガランとしていました。
すでにアントワープ中央駅に到着後(ブルージュからこの駅で乗り換え)時間つぶしに、カフェでコーヒーを飲んで 出たばかり!だったので、私もそのひとけのないホームで待つことにしました。
遅延が分かっていればもっとカフェでゆっくりしたのに!!
そのうち、座って電車を待っていた近くにいたオランダ人男性に ジャンキー風の男が近づき・・・ ・・・ ・・・。
私は避難。
”ゆっくり座って過ごすこともできないなぁ”と思いながら、ホーム中央あたりへ移動し、私はまたベンチに座りました。
男性もしばらくジャンキーの話を聞いてあげていたようですが、避難してきました。
その辺りには 私を含め5人くらいの電車を待つ人達が、時間を潰していました。
私は・・・、近くに落ちていたパンをつつくハト達を眺めていました。
電車遅延はよくあること、ぼーっと時間をつぶすのは得意です!?
最初は2匹、そのうち4匹・・・ハト達にも上下関係があるようで、ハト達の行動を見ているのも面白いなと思いながら・・・。
すっかりホームにいることを忘れるほど、夢中でハトを眺めていると・・・
・・・黒い服装の若者が4人、私たち電車を待ちわびる人たちの傍に現れました。
そして、それぞれ何か話しかけています。
私も一人の男に 何語か分からない言葉で話しかけられました。
反対ホームを指差して「パリ・パリ」・・・そんな風に聞こえたので、パリ行きのホームを探しているのか、はたまた”パリ行きのホームはあっちだよ”と言っているのか???
ですがっ!!私ももう10年以上のオランダ生活!
駅で近づいてくる人を怪しむ習慣がついているので(悲しいことですが)、その男の話すことを聞きながらも、自分のバッグをギュッと抱えました。
彼らの話す内容はどうでもいいんです。
彼らはある一人を(スリの)ターゲットに、それ以外の近くにいた人達(私含め)の注意を別のところへ向かせる作戦だったようです。
狙われた女性はオランダ人女性。
オランダ人女性はトートバッグタイプのバッグを 体から離れた場所に置きっぱなしにし、携帯電話(スマホ)いじりに夢中、しかもバッグの口も空きっぱなしでした。
私がホームに降りた時から、そのオランダ人女性は ずっとその状態で携帯に夢中・バッグ放りっぱなし・・・、危ないなとは思っていたのですが・・・。
オランダ人女性は、変なグループが近づいて 気が付いたのか、とっさにバッグを抱えてキョロキョロしていました。
スリ集団、作戦失敗です。
・・・でも、彼らの作戦は変更され?・・・まだ続きました。
彼らスリ集団が話しかけた人の中に、電車に乗り慣れていない風の女性(おばちゃん)がいました。
おばちゃんは少し前に、私にも電車について訪ねてきたのですが、困った様子でした。
そのおばちゃんは、タリスの後のIC(電車)に乗る予定だったのですが、タリス遅延のせいで、そのあとのIC(電車)は 不運にも間引運休になっていました。
困ってホームをうろうろしていた彼女は、自分の乗りたい電車について、よりによってスリ集団の男どもと話しこんでいました・・・スリ集団と気が付かずに。
しばらくすると、スリ集団の一人が、女性のバッグをもって走りました!
やっぱり!やられた!
一瞬 ホームに緊張が走りました。
荷物を盗られたおばちゃんは驚き、大きな声をあげました。
バッグを持って走った男は、結局 バッグを放置し逃げて行きました。
ということで、このスリ集団の騒ぎは 不幸中の幸い、未遂に終わったのですが・・・。
でもスリ集団の他の男たちは荷物を盗って逃げた男とは他人のふりで、まだホームに居座っています。
このおばちゃん、バッグを取られてからも、スリ集団の一人を スリとは思わず ずっと話しこんでいました(汗)。
まさに・・・”知らぬが仏”・・・。
これはアントワープ中央駅、タリスの停まる地下ホームでの数分間の出来事。
気を付けてはいるものの、いつも覚悟はしているものの、やはりスリ集団を目撃すると 気持ちの良いものではありません。
だいたい、こういった状況を放置しておく駅・市・警察・NS・・・!
パトロール強化を求めます!!!!!!
自分に近づいてくる人や話しかけてくる人を、まず警戒する・・・残念な事ですが 自分で自分の身を守るには、常に心がけていないといけません。
皆様も、きれいな駅に惑わされることなく、観光気分で警戒心を忘れることなく、ハトの行動分析に夢中になることなく(それは私だけ?)、いつでも十分な注意が必要です。
旅行は楽しいけれど、警戒心を忘れてはならないというメッセージ、皆様も同じような現場に居合わせたら気をつけてくださいね。
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