思えば10年前のあの日から・・・Floriade2002
あれから10年・・・。
今年は2012年、花業界では10年に一度の大きなイベントがあります。
オランダで10年に一度行われる国際園芸博覧会、『フロリアードFloriade2012』。
写真はFloriade2002から。
1960年にスタートして今回で6回目となるフロリアード、2012年4月5日~10月7日開催、オランダ・フェンローVenloにて。
日本ブースに参加する方々も多くいらっしゃると思います。
今年は 世界中から、日本からも フロリアード見学と視察やオランダ観光をかねてオランダを訪れる方もたくさんいらっしゃると思います。
”オランダ”というキーワードが皆様の身近になりそうで、盛り上がりを期待しています。
今年のフロリアードではどんなイベントが開催されるのでしょうね、楽しみです。
フロリアード2012オフィシャルページ⇒Floriade2012
10年前、あの頃 私はどっぷりオランダのお花屋さん de Bloemenboog での修業の日々を過ごしていました。
唯一のお休みは日曜日でしたが(オランダのお花屋さんは日曜日は基本的にはお休みです)、お花屋さんの仕事で ヘトヘトに疲れて 家でグッタリ過ごすことが多くなっていました。
とにかく 外の世界を見ることもなく、お花屋さんと家の往復、お花屋さんでの時間が私のすべてでした。
そんなある休日、ボスのPeter から電話が。
「フロリアードでコンペ(競技会)をやっていて、日本のデザイナーも入賞してたよ、見に行くといいよ」・・・そんな電話でした。
せっかく電話をくれたことだし・・・と、重い腰をあげ 出かけたフロリアード会場。
この年のフロリアードは、アムステルダムから比較的近いエリアで開催されていたので、思い立ったらすぐに行くことができました。
開幕してから3度目に訪れたフロリアード会場でした。
この日、フロリアード会場で イベントの一つとして行われていたのは「Fleurop Interflora World Cup 2002」。
衝撃でした。
そこで見た <優勝者>PerBenjamin 氏(スウェーデン)の作品は 今でも目に鮮明に焼き付いています。
これがその作品!
他にも・・・
下写真左:GiovanniSantamaria氏(イタリア)
下写真右:KlausJorgensen(デンマーク)
下写真左:MichaelisBambacas(オーストラリア)
下写真右:<3位>高橋洋子さん(日本)
下写真左:GiovanniSantamaria氏(イタリア)
下写真中・右:高橋洋子さん(日本)
下写真はデザイナーさんは不明ですが・・・会場に並んでいた作品。
お花の勉強の為オランダへ行ったものの、デザインより お花屋さんの日々を選んだ私は、体力と(私の)時間の200%を de Bloemenboog に捧げ、過ごしていました。
英語もオランダ語もろくにできない頃だったので、それこそ何の情報もなく・・・。
そんな私の日常に飛び込んできた華やかな作品群。
もっと外の世界を見たい!!!!!!
外の世界を見たくてオランダに渡ったのに、いつの間にかお花屋さんでの日常を過ごすことで精いっぱいになっていました。
もっと外を見なきゃ!!
あの日に私は目覚めたんです。
あの日から再び動き出したんです、何かが。
あの日から私は、もっと外の世界を見たい、世界のデザイナーさん達の作品を見たい、自分の足であちこち行動したい、自立したい!と思うようになりました。
お花屋さんでの毎日も私にとっては一分一秒が貴重な時間でしたが、もともと修業後には自分で何かを興したいと思っていたので、今思えばあの日に次のステップへの”扉”に遭遇した気がします。
でも私が選んだのは・・・あんな素敵な作品を作り上げるデザイナーではなく・・・!?
本当は私もあんな作品を作って活躍するデザイナーになりたかった!
現在は仕事も兼ね、あちこちの展示会に行ったりイベントに行ったり、ヨーロッパのお花デザインに触れる機会を作って たくさんの作品を見ています。
ある意味、あの日に思った事は叶えているのかな??(違う~っ)
あれから10年、”今年はフロリアード”と思うと、10年前の自分を思い出して懐かしく思います。
またいつかこの先 あの時のような”扉”に遭遇することがあるのでしょうか・・・?
皆様は10年前、何をしていましたか?
余談ですが、この時代 私は一眼レフを持ち歩いていました。
デジタルじゃないフィルムカメラ、時代的に・・・。
このブログに掲載した写真は、その銀塩写真がたまたま日本に置いてあったのでスキャンしました。
久しぶりに一眼レフで撮った写真を見ると、やっぱりいいですね。
スキャンして、加工したらその違いもわからないけど・・・。
今のデジタル写真と違い、一枚ずつ大切に撮影していたもの。
写真の中に見る、その”時”や”想い”が重い。
やっぱりいいよ、アナログの世界。
また一眼レフ持ってお花を見に行きたいものです。
3月には チューリップのキューケンホフ公園 Keukenhof もオープンしますね(2002年3月22日~5月20日)。
キューケンホフオフィシャルサイト ⇒ Keukenhof2012
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おぷー様、コメントありがとうございます。
今年もガイド業、忙しくなりそうですね。
10年前のFloriade、
私も突然の雨に襲われ”濡れネズミ”になった思い出が(笑)。
オランダで天気に悩まされるのはいつものことですが・・・。
オランダの2012年の春夏、どんなお天気になるでしょうね。
昨年ひどかったので今年は良い年になるといいですね。
投稿: thura | 2012/01/14 08:34
あのフロリアーデは、天気の悪い日が多かったなあ。
4回位ガイドしましたよ。
お客さんも寒さに震えてましたっけ。橋の所など、風が異様に吹いて
ホンマ寒かったです。
この作品群、私もちらりと見た覚えが。
次は、ガイドでフェンロまで行くかもしれませぬ。
投稿: おぷー | 2012/01/14 07:22