6月も中旬、前回も書きましたが、最高の季節のアムステルダム。
・・・のはずの今、寒かったり雨だったり・・・ここのところ毎朝 雨音で目が覚めます。
キラキラの(イメージの)ヨルダン地区Jordaanに引っ越して迎える初めての夏、なんだか晴れない気分の夏になっています。
さて、そんなすっきりしない日々を送っている私ですが、先週今週と さらに!?すっきりしない出来事に遭遇しました。
Twitterでもつぶやいていたので、ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、ブログのネタもないので!?最近の身の回りの出来事として あらためてご報告したいと思います。
まずは2週間前。
展示会日帰り出張のため、電車でオランダ南部へ行きました。
家から会場まで2時間半ほど・・・と、少々遠い 国内の行ったことのないエリアです。
アムステルダム中央駅から鉄道で1時間半、ドイツ国境に隣接するヘルダーランド州にある都市ナイメーヘンNijmegenという町から、私鉄に乗り換え 展示会会場の最寄駅まで。
行ったことのない土地、展示会場・・・行きは順調だったのですが、帰りの電車でのできごと。
展示会での仕事も終わり、ほっとしてナイメーヘン行きのそのローカルな電車でウトウト・・・。
すると 2駅進んだところでで車内放送が入り、帰宅ラッシュで乗り合わせていた大勢の乗客は そこで全員下ろされました!
ナイメーヘンまであと4駅。
ただ、皆さんとても落ち着いていて、特にもめることもパニックになることもなくホームに出て、そのまま人の流れに流されて「ナイメーヘン行きはこっちのバスです」と案内され、駅の前で待っていたバスに乗り込みました。
数両編成の電車からバス1台への移動なので、車体の長いバスでしたが、どう考えてもスシ詰めです。
私も、長身のオランダ人達に挟まれて、身動きできない状態で立っていました。
私はそのエリアの地理も距離感もわからないので、ただ少しでも早くナイメーヘンの駅まで連れて行ってくれることだけを祈っていました・・・疲れてたし・・・・。
高速に乗ってしばらく走ると、高速を降りて街中へ・・・そしてさっき下ろされた駅の一つ先の駅へバスは到着。
誰もバスから降りる人はいないのですが、なんと また大勢の人たちが駅の前で、私達の乗ったバスを待っていました。
さすがにその待っている大勢の人たちを見たときは、私の乗っていたバスからもどよめきが。
ですが すでにすし詰め、数人バスに乗り込んだだけで、ほとんどの人はバスに乗れず、駅に残したままバスは出発。
そして今来た道を戻り、高速にのり・・・また次の駅へ。
再び大勢の人たちがその駅の前で待っていました。
しばらくの間、バスに乗っている人たちもどうしてよいかわからずにいたのですが、バスはこの駅までで、ここから反対方向へ乗客を乗せ変えて運ぶようでした。
ということで、私達はこの駅でバスを降り、再びホームへ。
2駅進むのに、電車の何倍も時間と労力がかかりました。
ナイメーヘンまであと2駅。
ただ・・・誰もわからないようでした・・・ナイメーヘン行きの電車が本当に来るのか、いつ来るのか・・・。
ホームで待っていると、やってきたのは真っ黒な雲。
そして予想通り?滝のような雨と雷が!
余談ですが、私がトラブルに巻き込まれると、いつもありふれたドラマのように、真っ黒な雲がやってきて滝雨が降り、雷がBGMです、なぜ?!
ホームに屋根のある部分はほんの少し、ベンチ数個分だったのですが、さすがこの滝雨・・・みんな一斉に屋根の下へ。
そんな状態で待つこと45分。
ナイメーヘン行きの電車が来ました!
ナイメーヘンの駅へたどり着いたときには本当にホッとしました・・・知らない場所で迷子になるのはごめんです。
予定より早く帰れるつもりで、展示会場を出たのに、帰りは2時間も余分にかかりました(涙)。
滝雨には降られるし、寒いし・・・疲労倍増の一日でした。
本当は、予定より早く展示会場を出られたので、ナイメーヘンで途中下車し、町を散歩してみようと思っていました。
私はこの町に行ったこともなければ、町の名前以外は全く知りませんでした。
初めて行った(通りすがった)ナイメーヘン、行きの電車の車窓からナイメーヘン駅到着間際に見た風景が とても素敵でした。
ナイメーヘンの駅へ到着する直前、ライン川下流のワール川を渡るのですが、その時に目に飛び込んできた風景・・・他のオランダの都市とは違う雰囲気・・・まるでドイツ?の都市みたいでした(漠然と)。
今回は電車トラブルのため、立ち寄りそびれてしまいましたが、またいつか行ってみたいナイメーヘンの町です。
そして ついてない出来事第2弾・・・それは今週のアントワープ郊外への日帰り出張のときのこと。
仕事の時はタリスThalysを利用することが多いのですが、アントワープは距離的にも時間的にも近いし、本数も多いということで今回はHiSpeed(オランダ高速鉄道)を選択。
Hispeed は1時間に1本、アムステルダム中央駅からブリュッセルまで出ています(Thalysは2時間に1本くらい)。
以前はHispeedもThalysも、アントワープへもブリュッセルへもほとんど同じ時間かかっていましたが、現在は 1年半ほど前に完成した高速新線「南高速線HogesnelheidslijnZuid」のおかげで、Thalysの方が(もちろん)早く到着します。
*2011年6月16日現在、ウィキペディアの「オランダ鉄道」のページにはタリスとインターシティ(現在はHispeed)が同じ時間がかかると書いてありますが、現在は走る路線も違い、タリスの方が早いです。
*2011年6月現在の所要時間は下記のとおり
AmsterdamCentraal - AntwerpenCentraal : Thalys 1時間12分 / Hispeed 2時間07分
AmsterdamCentraal - BrusselZuid(Midi) : Thalys 1時間54分 / Hispeed 2時間49分
AmsterdamCentraal - ParisNord : Thalys 3時間19分
今回の出張は、アントワープ中央駅から乗り換えて取引先の最寄の駅への移動がありました。
その乗り継ぎの電車も1時間に1本のローカル線・・・。
そんな条件から、アントワープ中央駅で待ち時間が少なく”乗継10分”と都合がよかったHispeedを選んだわけなのですが・・・。
いきなり朝から不運が。
5-10分遅れでアムステルダム中央駅に入ってきた電車はHispeedの車両ではなく、普通の黄色いDoubleDecker(2階建て電車)。
そして いやな予感的中。
出発直前ホームに流れたアナウンス・・・「ブリュッセル中央駅行きのIntercityですが、途中のRoosendaalで乗り換えてください」とのことでした。
アントワープでの10分の乗継計画、”もう間に合わない”と腹をくくりました。
オランダとベルギーの国境付近にあるRoosendaal駅では、ベルギーのブリュッセル行きの”ローカル電車”が待っていました。
大きな荷物を持った乗客たちは、ぞろぞろと同じホームの前方に停まっていた電車へ大移動。
HispeedならRoosendaal駅の次がアントワープ中央駅ですが、案の定!!アントワープまで細々と各駅に停まりました(涙)。
やっと到着したアントワープ中央駅では、次の乗継電車(1時間に1本)を待たなければならないし・・・朝からすでに疲労感が・・・。
そして予定より1時間後の乗継電車へ乗り込む頃、私の乗ったHispeedの一時間後のHispeedがちゃんと!到着。
私の乗ったHispeed以外は ちゃんと走っていたと知り・・・ついてない。
時間のアポはなかったものの、予定より1時間の会場到着の遅れとなりました。
もう電車に振り回されるのはこりごり・・・。
いつもは出張帰りに アントワープのカフェやバーに立ち寄って ちょっとだけ息抜きを楽しんで帰るのですが、今回はどこにも立ち寄らず まっすぐアムステルダムに向かいました。
これで この夏はしばらく電車出張の予定はありません。
電車の旅は好きですが、振り回されるのはこりごりです。
待ち時間や電車車内では ついボーっとしがちですが、ホームや電車内のアナウンスには気をつけないといけませんね、聞き逃したら大変です。
(スリもいるから ボーっとしていては いけません!)
皆様もどうかお気をつけて。
ちなみにオランダローカル線のアナウンスはオランダ語ですが、Hispeed・Thalys・ICE等の国際路線は、ホームも車内も各国語でアナウンスが流れます。
憂鬱な気分にさせてしまったかもしれませんね。
最後はオランダのきれいな風景で癒してくださいね。
写真は1ヶ月ほど前のパリ出張の帰り、タリスの車窓から撮ったオランダらしい風景。
電車の旅は車窓がのんびり楽しめるのがいいですね。
たまに振り回されるけど・・・
そしておまけ、これもパリからの帰りのタリスの車窓、オランダらしい風景。

現在のタリスの高速新線「南高速線HogesnelheidslijnZuid(スキポール~アントワープ区間のオランダ側)」スキポール~ロッテルダム間は、ほとんどがトンネル (「グリーンハート」と呼ばれる地域の環境を保護するためのもの/ウィキペディア参照) になりましたが、地上には ものすごく広大なグリーンハウス群が広がっています。
ほんと、驚くほど どこまでも続くハウス群ですよ!
これもオランダらしい風景、一見の価値在りです。




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