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2011/06/06

アールスメーヤレポート=切り花・シード編(2011年5月)=

5月後半のアールスメーヤレポート、第三弾。

今回もこの季節ならではの花材「シード」類をご紹介します。

シード類・・・お花が終わった後、花びらが散り 残って膨らんだ”めしべ”の部分です。

このブログをのんびり書いていた この1-2週間で ”今シーズン終了”となってしまったものもあるかもしれません?!

とっても 短い流通シーズンの花材達です。

秋には お花が終わった後にできる実物・果実が流通しますが、春にも お花が終わった後にできる実物・種(シード)類が流通します。

春のシード類は 形がとても個性的で、シードマニア?にはたまりません。

私はこの個性たっぷりのシード類が大好きなので 毎年ご紹介していますが、限られた短い時期にだけ流通するシード達、今年もお楽しみください(写真は仲卸さんに並ぶお花から)。


まずは ジャイアントフェンネル(オオウイキョウ) Ferule/GiantFennel。

2メートルにもなるセリ科の植物。

ハーブとしてよく知られるフェンネル(ウイキョウ)の大きいバージョンですね(厳密にはわかりませんが)。

黄色の小さいお花が傘のように?アジサイのように?咲きます。

シードとして流通するのは、その黄色のお花が終わった後の めしべのグリーンの部分。

Wscf1105301ferule1

Wscf1105302ferule2

少し平べったい5-10ミリ程のそのグリーンのツブツブが いくつかの塊になっています。

お花が終わった後のものと言っても、グリーンの部分はとてもみずみずしくきれいです。

流通するのはツブツブの部分だけでなく、長い茎のまま 流通しています。

写真は丈が100センチ(写真左)と160センチ(写真右)です。

ジャイアントフェンネルの場合、シードの部分を楽しむのはもちろんですが、枝(茎)の部分も面白いので、大きなデコレーション等に活用でき、オランダではとても人気の花材です。

上の写真・右をアップでご覧いただくと、その茎の様子がご覧いただけます。


Wscf1105303dilleこちらはフェンネルと同じセリ科のディルDille。

サーモンマリネ等お魚料理に添えられているので(葉っぱの部分)、お花にご興味がなくても、ご存知の方も多いでしょう。

上でご紹介したジャイアントフェンネルと ディルは同じセリ科で 姿も良く似ていますが、お花が終わった後の状態は随分違います。

写真を見ても一目瞭然。

写真の花材は ”ディルシード”として流通していますが、”シード”というより 小花をつけていた花火のように広がるお花の軸の部分が丸まった塊ですね。

写真のようなグリーンの状態から いずれは茶色のドライの状態になり 枯れていきます。

切り花の世界では、この季節にはグリーンのものが流通し、ドライになったものは ドライ(ブラウン系)の状態、またはペイントされた状態で 周年流通しています。

写真はまだグリーンが鮮やかな状態(ナチュラル)。


そして 貴重な?フリチラリアシード。

フリチラリアというお花はヨーロッパのお庭等で 春によく見かけます。

ちょうど今年の3月にレポートしたアールスメーヤレポートに様々なフリチラリアの切り花をご紹介していますのでご覧ください。⇒2011年3月28日ブログ参照

フリチラリアインペリアFritillariaImperialisのように背も高く大きなものもあれば、華奢で小ぶりなものも。

Wscf1105304fri01Wscf1105305fri2Wscf1105306fri3

フリチラリアシードは、同時期に流通するチューリップシードに似ていますが、断然 流通量が少ないので、私的には貴重な存在。

ご紹介した写真のフリチラリアの品種はインペリアル(写真左)以外は不明ですが、同じお花といってもサイズはもちろんシードの形も微妙に違い、興味深いです。

ちなみにインペリアルのシードは一粒が約3センチと大きく、そのツブが数個 一本の茎についています。

写真の他の2種類の シード一粒のサイズは1~1.5センチほど。


そして今年の春の「シード編」最後は、シード界の王様(勝手に命名?!)ポピーシード。

Wscf1105307papav”ケシ坊主”です。

オニゲシやヒナゲシなど、ポピーPapaver のお花のめしべです。

グレイッシュなグリーンのボール上のヘッドのテッペンには お花のような形のトサカ?が付いています。

ブーケ(花束)やアレンジに入れるとポイントになり、そして なによりかわいいんです。

私の経験(好み)では、ポピーシードは他のシード類に比べ、ブーケなどに一番活用しやすい身近な花材です。

ポピーシードにも様々な大きさ形状がありますが、写真のものは一番多く流通している種類のもので、ゴルフボール大の大きさです。

チューリップシードやフリチラリアシードに比べれば、数ヶ月間と かなり長期間 流通しています。

ちなみにアヘンは 芥子坊主から採取されますが、同じケシ属でもオニゲシやヒナゲシからの液体には”アヘン成分”はほとんど含まれていないそうです(ウィキペディア参照)。


このブログをご覧いただくきっかけとなる”検索キーワード”で、この季節トップのキーワードである「チューリップシード」・・・過去には何度もレポートしていますが、私が市場に行ったこの日には 並んでいませんでした。

よかったら過去のブログもご覧ください。

今回登場しなかった チューリップシードも登場しています。

2010年アールスメーヤレポート「シード編」・・・2010年6月25日ブログ参照 他。

チューリップシードについての過去記事(2006年6月1日ブログ / 2006年6月30日ブログ 等 参照)。


お花が咲いて終わっていく・・・お花の開花はその年の気候にも左右されます。

その時にしか流通しないシード類・・・時期が少しでもずれれば、出会うことなく過ぎてしまうものもあるし、偶然出会えるものもある・・・。

植物と季節の一期一会、楽しみたいです。

アールスメーヤレポートはまだ続きます。

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