IPM2011 番外編・・・ドイツの”すごい”!?
IPM2011 レポートは始まったばかりですが、今回はいきなり番外編!?
しかも 今の季節には少し時期はずれ?
とはいえ、展示会場に季節はありません・・・展示会場は常に半年・1年・未来の先取り!
IPM会場にたくさん展開されているブースをあちこち見ていると・・・ふと・・・あまりスタイリッシュでもない(!) ゴッツイ機械・道具の並ぶブースが目に入りました。
展示されている機械・道具に近づき、ちょっと触ってみると・・・これは??!!
オランダでのフローリストとしての経験のなかで(オランダで働いていた環境のなかで)、こんな機械や道具があったらいいのになぁ・・・と、頭のどこかで想像したことのあるような 便利そうな機械・道具じゃないですか!!!
「さすがっ、ドイツさん!」心の中で叫びました。
ブースにはいろんな便利そうな機械・道具が並べられていたのですが、そんな中で特に興味深い機械・道具の説明をうかがい 写真を撮らせてもらいました。
ベースのになる藁のリースにコニファーをあてがってスイッチを押すと、機械の赤い部分でリースワイヤーがグルグル・・・リースベースにコニファーがワイヤーで固定(巻かれて)されていくんです。
製作者はコニファーを少しずつリースに当てていけばよいのです。
なんて簡単!
クリスマスシーズン、仕事でたくさんのリースを作るとなると、実際は見た目以上のかなりの重労働です。
リースワイヤーを引っ張りながらコニファーを固定していくのですが、肩は固まるし、指なんてちぎれてしまいそうな、というより感覚がなくなるくらいの繰り返し作業。
こんな簡単な機械があるとはさすがドイツ!
ヨーロッパでは、中卸業者さん・ガーデナーさん等がこのような機械を使っているそうです。
次の機械、写真の中の担当者さんの手の先にある赤いものはキャンドルです。
ウィンターシーズン、アレンジやリースにキャンドルを使うことも多いと思います。
皆様はどのようにキャンドルをアレンジやリースに固定していますか?
そう、この機械はキャンドルの下部にワイヤー(脚)を刺す機械なんです。
オランダのお花屋さんでは、太目のワイヤーをキャンドルの炎でアブって温め、温かいうちにキャンドルの底部にワイヤーを押し込むように刺していました。
この作業も大量になれば、何十本、何百本ものキャンドルにワイヤーを刺すのは見た目以上に大変な仕事。
この機械を使えば、1本にたった1秒の作業?!
機械の右横には赤いキャンドルのほかにマツカサも見えています。
マツカサにもワイヤーを簡単に刺せるそうです。
通常マツカサにワイヤー(脚)を取り付ける場合、マツカサのカサの目立たない部分(隠れる部分)にクルリとワイヤーをかけて固定すると思うのですが、この機械があれば、その作業もなくなります。
いいんですよ、10個20個単位の作業なら 手作業でも。
でもイベント等の大量作業の場合、半日・1日ワイヤーかけ担当・・・なんてことも!
ワイヤーをかけたり刺したりの作業って、大量の作業の場合、手や指が痛くて感覚なくなっちゃうんですよね。
こんな機械があるなら、そんな痛みも疲れもなし!
ホント、またまたすごいよっ、ドイツさん。
そして次は、コニファーに”クギ”のようなピースを瞬時にくくりつける機械。
コニファーをアレンジやリース製作で使う時、フォームなどにしっかりさす場合はコニファーの茎の下の方の葉っぱを取らなくてはなりません。
アレンジ等に刺すことのできるコニファーの丈は短くなってしまいますし、実際その落とした葉っぱの量って すごい量でもあり、私自身作業しながらもったいないな・・・と思っていました。
何かに使えるかなとキープしていても、小さすぎる部分はなかなか活用できないし、その量も多すぎるし・・・。
限られた材料でも、こんな機械があれば、作品の幅が広がりそうです。
クリーム色のガーベラの左にある赤いものがその機械。
ガーベラの茎は空洞のため、折れやすかったり垂れちゃったりすることってありますよね。
これは ガーベラの茎にストローのような薄いセロファンの筒を取り付ける道具。
セロファンを温めてキュッとガーベラの茎サイズに収縮させて、茎にフィットさせ 茎を保護。
これは・・・便利といえば便利?・・・あったらいいかな?・・・どうだろ??
茎をセロファンで覆ってしまうのは、ちょっと息苦しそうな気もしますが(あくまでも私個人の意見)・・・
でも お仕事の分野、ガーベラの使い方によっては 便利かもしれないですね。
ここでご紹介した便利な機械以外にも、ワイヤリングする機械、藁リースを作る機械、バラのたくさんのステムを一度に掃除する機械(これはオランダでもよく目にします)などなど・・・
どの機械・道具も、ドイツをはじめヨーロッパでは 仲卸さんやガーデナーさん達が利用しているとのこと。
作業をしながら、「あったらいいな・・・」と思った道具が、珍しくもなく 普通に流通しているなんて、すごいよっドイツさん、さすがっドイツさん!
注)ブログ最初の写真はIPM会場の別のブースで見かけたワンちゃん、この便利機械メーカーさんとは関係のない写真です。
IPM2011 本編は まだ続きます。
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コメント
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aimi様、コメントありがとうございます。
なるほど、お葬儀のお仕事ではこういった道具が必要ですよね!
でも確かに道具も手間がかかるのかも。
結局、人力が一番でしょうか。
親指に穴があきそうな様子、目に浮かびます・・・
確かに、展示会で紹介されていたのは
ゴッツイ(今風でない)風貌の機械・道具でした。
ドイツの”すごい”のご紹介でしたが、
35年前から進化していない道具・・・それもある意味”すごい”・・・かも!?
いえ、それくらい便利ということですね?!
投稿: thura | 2011/02/11 17:09
こんにちは~。
今日の記事読んで思い出しました。
日本でも、このコニファーに枝をつける器具使ったことあったの突然思いだしました。
(^_^)ナツカシイ・・・・
それは、葬儀の額縁とか、パネルとかに菊の花のみで花模様にする時に
スチロールの台に生の茎だと刺さらないので、全く同じ器具を使って鉄の足を取り付ける器具ですが・・・・
結局、手間と時間がかかるので、菊に楊枝を射し込んで行った方が効率よく抜けないし塩梅がよく、高価な機械でしたが、使わずに錆びていってしまいました。
でも、何百本も菊に楊枝を射し込んでいったので、親指に穴があきそうでした(笑)
35年ぐらい前の話しです。なつかしかったです。この記事読んで、
その頃のこと思い出しました(=^・^=)
投稿: aimi | 2011/02/11 10:47