Touche COULEUR =異空間へ=
9月にベルギー・リンブルグLimburg州のお城 Landcommanderij Alden Biesen BILZENで行われたお花イベント『Touche COULEUR』(9月24~27日)、連続レポートです。
今回は、お花を通して”異空間へ”通じてしまいそうな??二つのプロジェクトをご紹介しましょう。
まず一つ目のプロジェクトは、大きな絵画のような作品”Floawing Colours”。
BloemenVanThuraでもご紹介しているおなじみのお花雑誌”Fleur Creatief(仏:Fleur Cleatif)”のデザイナーさんチームによるアート作品です。
FleurCreatief チームのデザイナーさん・・・ GreertPattyn氏、IvonPoelman氏、JanDeridder氏、MoniekVendenBerghe氏、StefAdriaenssens氏・・・
”Flowing Colours”・・・タイトル通り”色の流れ”を意識した創作フラワーデコレーションです。
レンガでできた天井の高い建物内に飾られた数メートルもある作品は、お花でできているとは思えない大作。
近づいて初めて見える「こんな素材!こんなお花が!こんな風に!」・・・驚きと発見がいっぱいの素敵な作品でした。
下段の写真は、上段の作品のアップです。
上の写真左、一見”3D”のような作品を遠くから見て、思わずどうなってるの??と近づきました。
”3D(立体)”ではなく”2D(平面)”だったんです。
その上、その模様は”葉っぱ”でできていました!
上の写真真ん中の作品は、アップの写真がないのですが、グラデーションが素敵です。
上写真右写真は、ベース(土台)がスパニッシュモス(Tillandsia usneoides)でできていました。
上写真左、パープルとグリーンのコントラストの素敵な作品は、人工的なカラー(ペイント)とアジサイの鮮やかなカラー(ナチュラル)のコンビネーションが、一層 作品を華やかにしています。
雑誌FleurCreatief についてはBloemenVanThura HP 「オランダ・ベルギーお花雑誌」コーナー 参照。
今回登場したデザイナーMoniekVendenBergheさんの作品集は、Thuraおススメ洋書・書籍コーナーでも たくさんご紹介しています⇒Thuraおススメ洋書・書籍(Amazon)
お城の中庭に突如現れた 巨大なお花の井戸のような作品”Calandiva captured in a FairyRing”。
制作はベルギーのフラワーデザイナーLieveBuysseさん。
テーマフラワーは、八重咲きのカランコエ Calandiva (CadillacPink 等)。
Calandiva以外には、白樺 が輪郭に使われているようです。
直径数メートルもあるこの作品を見ていると、カランコエのカラーグラデーションの”渦”にグルグルと吸い込まれそうです。
単純にタイトルの直訳で「妖精の輪」として受け止めていましたが、ウィキペディアなどで”FairyRing”を調べてみると、興味深い意味がありました。
ヨーロッパでは様々な民話や言い伝え等に登場する(らしい) ”FairyRing”。
”FairyRing”は、キノコがリング状に生える現象”菌輪”のことをいうそうですが、おとぎ話・民話・神話では、”妖精達の舞踏の跡”と信じられているそうです。
ウィキペディアのよると、国・地域により 下記のような様々な伝説があるそうです。
「妖精の輪」「妖精の踊り」「妖精が馬を乗り回した跡」「魔女の輪」「ドラゴンの吐炎が地表を焦がした跡」「ドラゴンの休息の場(ドラゴンの)」「妖精の世界への入口」など・・・。
まさに”おとぎ話”!・・・頭の中でストーリーが膨らみますね!!
また「別の場所、過去・未来への入り口への扉」という意味もあるそうです。
つまり『ドラえもん』の”のび太の机の引き出し(タイムマシーン)”みたいなもの(例えが古い)??
デザイナーさんはどんなストーリーを想像して創作したのでしょうね・・・。
作品を見ながら 時空を超えて異空間へトリップ!!
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