Touche COULEUR =バラの香りに誘われて=
今年もあと2週間(驚)!!
私は相変わらず(ネタもないので)秋のイベントレポートです。
ベルギー・リンブルグLimburg州のお城 Landcommanderij Alden Biesen BILZENで行われたお花イベント『Touche COULEUR』(9月24~27日)、今回はバラのデコレーション特集。
イベント会場には、”バラ”がテーマになっているコーナーがいくつもありました。
王道”バラのアレンジ”・・・トップデザイナーさん達の手にかかった美しいバラたちの七変化、お楽しみください。
”The Queen Sublimed” by TomNackaerts
豪華な装飾の壁と天井に囲まれ、照明の落とされた雰囲気のあるお部屋にバラのデコレーション。
暖色系のバラとバラの実がたくさん使われたクラッシックなスタイル。
見る位置や方向によって、スポットライトが”光”になったり”影”になったり・・・とても効果的でした。
そしてアイアン製スタンドの”グルグル”が印象的です。
このスタンド欲しいなぁ・・・・
”Sweet Fregrance of Roses and Soft Moonlight” by AnnickMertens
ゴールドの装飾が効いたライトブルーの壁際(床)に、キャンドルライトのように優しく浮かび上がるライトパープル(~ライトピンク)のバラ。
そして窓辺に優しく浮かび上がるバラでできたオブジェ。
優しい色とバラの香りと優しい光に癒される空間・・・タイトル通り”月明かり”に照らされていると錯覚してしまうような”自然光”とのバランスが素敵な雰囲気でした。
大輪のバラ・スプレーバラ・ガーデンローズなどたくさんの種類のバラを使ったピラー(柱)型オブジェですが、よく見ると結構凝っているんです。
バラのオブジェの脇にある柱?(実際にはオブジェを囲むフレームのようになっていました)には、小さなドライの実・枝・モス等が細かくデコレーションされていました。
”Symbiotic Contradiction” by Tom De Houwer
豪華なフローリングと壁に囲まれた重厚なお部屋に、バラの壁?が出現。
ちなみに上の二つのコーナーと このコーナーは 土足厳禁のお部屋・・・豪華なはずです!
優しい色合いの様々なバラと、フレッシュグリーンが美しいモス(苔)とのコントラストが、一層デザインを力強いものにしています。
バラのお花の面を揃えた平面的なデザインなのに、バラの色のグラデーション作用のためか、実際のデザインの厚み以上に 立体的に浮かび上がって見えました。
平面的なデコレーションとはいえビッグサイズ・・・保水のための下準備(オアシスなど)にはテクニックやアイデア、工夫が詰まっていそうです。
”Dreaming in Colours” by StefanVanBerlo
バラDolcetto!(ラベンダーカラー)、ファレノプシスAnthuraSeoul(パープル)、アジサイ等がテーマフラワー。
他にも たくさんの種類のバラやお花が使われていました。
暖色系ピンク&オレンジのデコレーションが ブラックをバックに 浮かび上がっています。
ブラックの土台には土と共に ”炭”が使われていました。
一輪一輪お花だけを使ったファレノプシス(胡蝶蘭)は、まさに語源そのもの、バラの香りに誘われて集まった”チョウチョ”が舞っているようです。
日本のコチョウランは3本立等の立派な仕立てで、高級なイメージのお花ですが(最近は小型でお手頃のものも人気と聞きますが)、オランダでは小さな鉢の1本立のカジュアルなものが断然 主流(ポットプランツ)。
以前 働いていたオランダのお花屋さんでも、常時 小さなポットのファレノプシスを販売しており、自分用やカジュアルなプレゼント用に 人気のお花でした。
イベント時のデコレーションにも よく利用したお花です。
アレンジ・デコレーションにも、ヒラヒラ舞うチョウチョのように お花の部分だけを使うと、軽やかでカジュアルな雰囲気になりますね。
ブラックとの相性もいいですねぇ、これは発見!
バラのお話がファレノプシスになってしまいましたが・・・どのお花も デザイン・アレンジによって 様々な雰囲気に変化します。
イメージにとらわれず 常に頭を柔軟に、お花で創造するいろんな世界を体験したいです。
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