花びらはルビーの味!?
今回はオランダではなく、日本で出会った あるお花についてです。
それは、”バラ”。
・・・それも ”食用バラ”です。
地元豊橋でも 以前から食用のお花の生産がされていますので、興味のある分野です。
先日はインターネットニュースで、叶姉妹プロデュースのロールケーキ『RoseRoll』が大阪のカフェで発売されていると紹介されていました。
サイトを見たら、クリームに食用バラの花びらが入っているようでした。
おいしそう。
オランダでも食用のお花は、お料理のデコレーション等に使われています。
よく行くアムステルダムのタパス屋さんのお料理にもありました。
写真は そのタパス屋さんのビオラの飾られた「マテ貝とカニのサラダ」。
1・2年前には パックに入った日本産の食用バラが、アールスメーヤの花市場仲卸さんに売られているのを見かけたことがあります!!
その時は「何故ここに?!お花市場でなく、フードセントラム(食品卸)に並ぶべきなのでは・・・」と思った記憶があります(笑)。
さて、そんな話題?の食用バラ・・・
静岡の生産者さんから 「お試しに・・・」といただきました。
(注)この生産者さんのバラが 叶姉妹のロールケーキに使われているわけではありません・・・。
写真の赤バラ(ダークレッド)が 静岡の生産者さんにいただいたバラ、咲いた状態でお花の直径は3センチくらいでしょうか。
見た目はお花屋さんで売られている赤バラと特に違いはなさそうです。
生産者さんに尋ねたところ、殺菌性の水を使った特別な方法で生産しているとのこと。
この殺菌しながら生産する方法は、特許申請中なのだそうです。
詳細は企業秘密!
現在、生産者さんの地元(静岡)の居酒屋さん・イタリアンレストラン・お寿司屋さん・和菓子屋さん等で、この食用バラが メニューに取り入れられ 創作的なお料理となっているそうです。
どんなお料理になっているのでしょうね、気になります。
そしてメーカーさんとは共同で、いろいろな業務用製品を企画しているとのこと。
バラ入りの製品になって日本全国に展開される日が待ち遠しいですね。
生産者さんとメーカーさんは、世界展開も視野に入れているようです。
私はパスタが好きなので、バラの香りのピンク色のパスタがあったらいいな・・・と思います。
チョウチョ型のファルファッレや花びら型パスタもいいですね。
ピンク色のパスタを白いクリームソースにからめ、クリームソースの上には赤い花びらを少し散らし・・・おいしそう!!
ものすごくリアルに思い浮かんでしまいますが、お目にかかれる日も近いでしょうか。
この生産者さんで生産しているバラは、写真のダークレッドの他にムラサキ・ライトピンク・クリーム色などがあるそうです。
今回いただいた赤バラは香りのないタイプでしたが、香りのあるタイプもあるそうです。
お味についても、甘みのあるもの、酸味のあるもの等、いろいろなタイプがあるそうです。
出荷については、写真のように咲いた状態、つぼみの状態・・・どの状態でもで出荷可能とのことでした。
さて、試食です!!
私はお花があまりにもきれいで、バラバラにしてしまうのは忍びなく・・・花びらを2枚を取って 水でゆすいで食べてみました。
バラの花びらを食べるなんて初体験!!
すると・・・ ・・・ ・・・!
まず、歯ごたえは 見た目より、思っていたより、シャキッとしていました!
やわらかい普通の花びらですが、花びらの付け根の部分がシャキッとしていて、葉物野菜やリンゴの皮みたいな?
そしてお味は・・・なんと、ルビーの味!!!
”ビール”じゃないですよ、赤い”ルビー”(笑)!
シャキッと感の次に”懐かしい味”が染み渡ってきました。
子供の時に食べた”ザクロ”の味でした!!
ザクロ・・・あまりにも遠い記憶であいまいですが、”あまり酸っぱくない”ザクロの味。
酸っぱくもなく、苦くもなく・・・みずみずしくてフルーティーで大人の味・・・そんな病みつきになりそうなお味でした。
カクテルグラスに赤バラの花びらをふんわり盛って、ハニーやドレッシングをかけて、そのままサラダとしていただきたい・・・そんなお味と食感でしたよ、ホント!
バラの香りやバラの香料の入った食品・日用品は身の回りにあふれていますが、直接 口にしたバラの花びらのお味は、いわゆる”バラの香り”から想像するものとは違う、新鮮なお味でした。
花もちがよく、お花をいただいてから長く飾りすぎて、味も変わってしまったのかもしれませんが・・・!?
食用バラが製品になる時には、やはりイメージとして あのバラの香りが不可欠なのでしょうか。
香りのないザクロのようなバラの味もいい感じでしたが・・・(あくまで私の嗜好)。
私の嗜好はさておき、きれいなバラたちが これからどのような製品になって流通するのか、とても楽しみです。
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