中世散歩 in Gent/Ghent =1=
先日、「2月のある長い1日=the way to Gent=」 をレポートいたしました。
(Gentはオランダ語、Ghentは英語)
まだご覧いただいていない方でご興味のある方はこちら・・・4月8日ブログ /4月11日ブログ/4月16日ブログ 参照
私の身の上に起こった ストレスフルな長い一日の出来事でしたが、皆様のゲントの印象さえも壊してしまったかもしれませんね。
今回は、あの(2月のある長い1日)翌日の散策で見た きれいなベルギーの中世都市ゲントGent の様子をご紹介します。
本当は、世界遺産にも登録されている建築物があるような美しいゲントです。
あっ!またしても オランダにもお花にも関係ない内容です・・・お許しを(ネタがありません・涙)。
ゴールデンウィークを迎える日本の今の気候と青空からは想像するのも難しいと思いますが(今年は異常気象ですけどね・・・)、冬のヨーロッパのドンヨリした空であることをイメージして、頭の切り替えをお願いいたします(写真も暗いです・・・)。
それでは出発しましょう・・・冬(2月)のゲント 数時間の中世の歴史散歩に。
まずは・・・
Vleeshuis(お肉)、Vismarkt(魚)、Groentenmarkt(野菜)・・・昔から今も変わらず市民が集まり 賑わうマーケット(市場)エリア。
15世紀に建造されたVleeshuisは川沿いに建つとても立派な建物で、現在は内部が改装され、レストランや観光施設になっているようでした。
たくさんの窓の並ぶ 苔生す長い建物がとっても印象的でした。
Vismarktはこの時 大改装中でしたが、入口中央にはローマ神話・海の神”ネプチューン像”の立つ1689年建造のバロック様式の建造物です。
それぞれ昔の建造物をそのまま残しつつも、利用目的を変え 有効に活用しているようです。
GroentenMarktには ゲントの市章のついた歴史のありそうな(汚れた?)ポストがたっていました。
そのすぐ向かいに、12世紀 この地を支配したフランドル伯の居城要塞HetGravensteenがありました。
町の真ん中にある大きな居城に、富と繁栄と権力を感じます。
現在はお城の歴史や中世の生活などを紹介する博物館になっているそうです。
そして町の中心を流れるレイエ川Leie沿いのグラスレイGraslei と呼ばれるエリア(写真左側)と その対岸のKorenlei(写真右側)には、ブラバンドゴシック様式やバロック様式のギルドハウス が連なります。
グラスレイGrasleiとは”street of the herbs and vegetables(ハーブと野菜)”、川を挟んだ対岸Korenleiは”street of the wheat(麦)”と言う意味だそうです。
昔からこの川とこのエリアが、ゲントに繁栄をもたらした 貿易の重要な場所だったことがうかがえます。
その繁栄が見られる豪華なギルドハウス群。
グラスレイの一番古いギルドハウスは、12世紀末~13世紀初めごろに建てられたとか。
中世には商業の中心地として人々が集まり、現在も、夏には観光客や人々が集い ボートが行きかう、観光の中心的エリア。
今も昔も、キラキラ 賑やかな場所なのでしょうね。
レイエ川Leieとスヘルデ川RiverScheldt の2つの川が合流する地にあるゲントは、「川が合流する」という意味のケルト語に由来しているそうです。
「青い鳥」のメーテルリンクの故郷でもあるゲント、歴史に触れておきましょう。
さかのぼること・・・7世紀、この地に2つの修道院があった事が確認されているそうです。
11~14世紀には、織物工業が発展、交易の中心地として繁栄し、黄金時代を迎えます。
一時はパリに匹敵するほどの繁栄を遂げたそうですが、15世紀以降、スヘルデ川の土砂堆積などにより、だんだん港としての機能をはたさなくなり、ゲントは16世紀後半頃に衰退していきます。
19世紀、 町は再び発展、現在は「花の都市」と呼ばれる 花卉産業や園芸農業が盛んな、人口250000人の ブリュッセル・アントワープに次ぐベルギー第3の都市だそうです。
私の住むオランダ・アムステルダムAmsterdamも中世の面影を残す都市、17世紀に港町と貿易で黄金時代を迎えました。
過去の繁栄の時代を 今も昨日のように抱きながら歴史を刻んでいます。
ゲントとアムステルダム・・・貿易と過去の黄金時代、そして衰退・・・少し似た歴史を感じるものの、ゲントはアムステルダムが黄金時代を迎えるよりずっと昔に繁栄し、莫大な富を得ていたようです。
町の通りや建造物を見ながら、その繁栄のすごさ、歴史の重さをを感じました。
さあ、そろそろゲントのメインスポットへ足を運びましょう(えっ?これからメイン?)
・・・続きは次回です。
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