桜の花びらの向こうに見た”花”
今回はオランダにもお花にも関係のない内容ですが、オランダや日本以外の地域から見ていただいている皆様にもお伝えしたい内容です!
少し時間が経ってしまったのですが、4月前半 ピンクの桜の花びらが散っていた頃のことです。
いつもお世話にになっているお客様(お花屋さん)先へ営業のため訪れることになっていた日、お昼ごろ お客様から「thuraさん、今日はこのあと予定ありますか」とお電話が。
その日はお客様の地域でお祭りがあるらしく、ショップへの道中が一部 通行止めになっているとの情報と、「花火を見に行きませんか、屋台も出てるらしいですよ」とのお誘いをいただきました。
春のお祭りなのですが”花火”があがるそうなのです。
オランダでは、カウントダウンの限られた時間にしか許可されていない花火(カウントダウン時、アムステルダム市内のあちこちで行われるクレイジーで危険な花火は嫌い!)。
日本の夏の花火も、スケジュールがあわなければ なかなか見ることができませんが、それが予期もせず春に見られるとは!
屋台グルメにも興味があります。
オランダやヨーロッパの お祭りやイベント時には、屋台・スタンド・屋台グルメ・B級グルメに出くわしますが、日本の屋台があったらいいのになぁ・・・なんて しみじみ感じるんですよね。
ということで今回のブログは、日本のお祭りについてのレポートです。
仕事の後、お客様と歩いて出かけた豊川市小坂井町(2010年1月末までは宝飯郡小坂井町) 菟足(うたり)神社『風まつり』。
地元豊橋のお隣の豊川市、菟足神社・・・いつもすぐ近くを車で走っていながら、初めて足を踏み入れ、こんなところに神社があったのか・・・と、これまで全く気にとめなかった自分自身に驚きました。
この神社、7世紀後半(!)に この地に建てられたそうです。
風に対する信仰をよせて 4月に行われる春のお祭り「風まつり」。
このお祭りでは 打ち上げ花火、仕掛け花火、建物花火、そして”手筒花火”が奉納されます。
愛知の三河地方や静岡の遠州地方で盛んな”手筒花火”・・・地元なのに テレビで見たことがあるだけで、これまで一度も見たことがなかったんです。
お祭り会場の神社(と 神社周辺)にたどり着いた時、神社の境内を囲むようにものすごい人だかりができていました。
人壁のすきまから覗いてみると、・・・大興奮!!
”手筒花火”が行われていました。
ものすごい人でなかなか見ることができないのですが、空まで届きそうな火柱と爆音に圧倒されました。
一生懸命 両手をあげシャッターを押して撮った写真には、しっかり”手筒花火”を抱える様子が写っていました(是非アップでご覧ください)。
”手筒花火”は、最後に「はね」といわれる爆発と共に終わります。
その最後の「はね」の爆音の凄さったら・・・カメラを落としてしまいそうな、自分が吹っ飛んでしまいそうな爆音です。
大きな火柱の下で火の粉を浴びながら、しかも最後のあの爆発・・・手筒花火を抱えている人たちの勇気は、(地元なので)テレビで何度も特集やドキュメンタリーを見たことがありましたが、想像を超えるものでした。
離れて見ている私は、その爆音で花火恐怖症になりそうでした(汗)。
手筒花火・・・本当にすごい、この”手筒花火”が見られただけで大満足、大感動です。
この地方では、奉納後の手筒が、店や会社、自宅の玄関先に飾られている様子をよく見かけます。
私の実家にも飾ってあります。
「家内安全」「魔よけ」「商売繁盛」のお守りとして、奉納後も人々から大切にされています。
境内では”手筒花火”、背後では”打ち上げ花火”。
こっちを見たり あっちを見上げたり・・・大忙し。
”打ち上げ花火”も上がりつつ、すごいテンポで”仕掛け花火”までも。
写真は 富士山をかたどった(たぶん)仕掛け花火・・・離れた所から見たので 目の前に大木が・・・失敗。
大きな”やぐら”が観音開きに変形し、仕掛け花火により「風まつり」という文字や干支の「トラ」の絵(写真参照)が表現されていました。
煙もたまり、見ていた場所からはよく見えなかったのが残念です。
そして最後に・・・
こんなに人口がいたの?と驚くほどの人が集まったこのお祭り、屋台も賑わっていました。
楽しそうでしたが(おいしそうでしたが)、花火見学が忙しくて? 残念ながら屋台での食べ歩きはできませんでした。
屋台は残念でしたが、でもなにより、いつか見たいと思っていた”手筒花火”が見られたこと・・・花火が終わってからも しばらく興奮状態が続きました。
今年は”お花見(桜)”のタイミングを逃してしまいましたが、とてもよい春の思い出になりました。
海外から見てくださっている皆様、懐かしい日本のお祭り、楽しんでいただけましたか?
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G.G.様、コメントありがとうございます。
菟足神社、G.G.様もご存じなかったですか?
国道も脇を走り、身近な場所なのに、私もこれまで気にとめたことがなかったことに驚きました。
また是非近くを通ることがあれば、気にかけてみてください。
私たちの想像を超える古い歴史があるようです。
お祭りも楽しかったです。
いつか行ってみてくださいね。
投稿: thura | 2010/04/24 23:23
ピケ様、コメントありがとうございます。
はい、ものすごく満足した時間でした。
ご主人様、すごいですね!!
しかも過去にやけどのご経験もありながら、あんなすごいもの抱えて耐えられるなんて・・・。
尊敬いたします。
ピケ様も御心配でしょう・・・。
これからもお怪我なく手筒花火楽しめるといいですね。
投稿: thura | 2010/04/24 23:17
気がついても良さそうな場所なのに
全く知りませんでしたこの神社。
古い歴史があるようですね。
投稿: G.G. | 2010/04/24 12:28
thuraさん久々に郷土の花火を楽しまれたようですね、先日うちの主人も手筒一本やりましたよ。
彼はこれが三度の飯より大好きで- -;
一度ひどい火傷をしたのに、まだ懲りずに
これまでもあの手筒花火だけで10本はやってるでしょうか、
先日はも~ういい加減にしなさいっ(怒)といったところです(汗)
投稿: ピケ | 2010/04/24 11:38