IPM2010 On the way to the WorldCup
2010年1月26~29日、ドイツ・エッセンEssenにて行われていたIPM(国際園芸見本市)について、本日より数回に分けてレポートしていきたいと思います。
私は4日間の開催期間のうち1日だけ行ってきました。
園芸・切り花・流通関係者はもちろん、会場では様々なフローリスト向けイベントも行われており、フローリストにとっても たくさんの刺激と情報を得られる場となっています。
まず最初の IPM2010レポート は、GreenCity(フローリスト向けイベントホール)のステージで行われていた『On the way to the WorldCup』 と題した ドイツフローリストBjornKronerさんチーム(3名)による デモンストレーションの様子です。
2010年3月26-28日、中国・上海にて行われるインターフローラワールドカップThe13thShanghaiInterfloraWorldCup に出場予定の、1980年生まれの若いデザイナーさんです。
彼らがステージ上で手がけていた作品には、『On the way to the WorldCup』 ということで”中国”をイメージするキーワードがこめられていました・・・たくさん・・・はっきりと・・・。
その”イメージ”は、中国のお隣(日本)出身である私のイメージと、アジアから遠いヨーロッパ出身の彼の(彼ら、観客たち含め)イメージとは 多少の”違い”があるような気がしたのは私だけでしょうか。
でもその”違い”というのは ネガティブなものでなく、ポジティブなもの。
近すぎる距離で持っている先入観のような感覚は、こんな時は邪魔になるだけだと強く感じました。
彼らが作品を通して表現しようとしていることが、私の持っていた”イメージの中の中国”以上に、とても強くはっきりと伝わりました。
イメージの感覚のことなので、抽象的な表現なのですが、とにかく作品を見て、逆に「アジアを知った(知らされた)」、・・・そんな感覚です。
海外で見る(学ぶ)ということは、デザイン・テクニックはもちろんですが、半分以上は感覚的なものだと思うのですよね・・・既成観念・先入観を壊すというか・・・簡単そうで難しいことなのです・・・。
会場で撮影した写真をご紹介します。
上左写真の彼がBjornKronerさん。
彼らの身長より大きなオブジェ、オブジェのようなテーブルアレンジ、色鮮やかな大きなブーケ(花束)、そして思考を凝らした創作ウェディングブーケ等がテンポよく作り出されていきました。
BjornKronerさんが作っているブーケ(上写真左・中)は、「虫垂れ絹」姿の女性を彷彿させる白い布をまとったブーケ。
最も印象的だったのは、鮮やかなグリーンの布(帯?)を使ったウェディングブーケ(下右側写真)。
グリーンのウエディングブーケは、一番最初(最上段)の真ん中の写真のデザイナーさんが作っています。
”着物”から発想したデザインだと思いますが、布(帯?)を腕~背中~腕へと絡めています。
またその色(お花)の合わせ方も鮮やかで・・・素敵でした。
どの作品も テーマ性があり、大胆かつ繊細、そして鮮やかで・・・感動しました。
ただ・・・MC(進行役)と彼らの会話がドイツ語だったのが残念・・・当たり前ですが、ドイツ語はやはりオランダ語とはだいぶ違いますね・・・。
IPMイベント会場で見た今回の1チーム(国)のデモンストレーションだけでも たくさんの刺激を受けました。
このブログを見ていただいている方の中でも、上海のワールドカップ見学に行かれる方いらっしゃるのでしょうか?
ワールドカップでは、20カ国のデザイナーさんの生作品が見られるわけで、刺激が凄そうですね。
ちなみにワールドカップオランダ代表は ベテランの StofferVeurman氏だそうです。
2009年IPMの様子は過去ブログ参照です。
◎2009年2月26日ブログ◎2009年3月2日ブログ ・・・など
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