”Bamboo”と”Azalea”の共演・・・by DanielOst in ベルギー
月~火曜日、出張(パリ展示会)の為 不在とし、ご不便ご迷惑をおかけしました。
これで年内の大きな展示会の予定は終わりました(あっでも 10月にHortiFair があります) 。
まだまだ買い付けは続きますが、展示会で手配した新商品の入荷 楽しみにしていてくださいね。
さて今回ブログは、先週のベルギー・ブリュッセルBrusselsの展示会で行われたイベントについてです。
写真は展示会の後に立ち寄ったグランプラスGlandPlace、午後6時頃ですが、ものすごい眩しい青空でした。
もちろん?ここはベルギー・・・この青空の下、電車の待ち時間にビールを1杯いただきました!
ベルギーの展示会は ギフト・フラワー・デコレーション関係で、もちろん買い付けやトレンドのチェックが最大の目的ですが、この展示会では毎回 お花のアレンジ関係のイベント・コンペ・デモ等が行われているのも楽しみの1つです。
今回は ベルギーの、いえ世界のトップデザイナー”ダニエル・オストさんDanielOst”の作品が見られるということでしたので、とても楽しみにしていました。
いくつかの広い展示会会場のうち 1つのホールの ド真ん中に!その世界はありました(大きすぎて写真に納まりません)。
竹Bambooがホールの空間に、”雲”?のように広がっています。
天井高く堂々と広がるその世界・・・太陽・月・空気・水・地・・・日本好きのオストさんらしい『金閣寺』からイメージした世界を、日本の竹と、ゲント(ベルギーの都市)の代表的な花 アザレアAzalea をメインに創造した大きなオブジェ。
まさにオストさんの世界 ”East meets West(東洋と西洋の融合)”を表現したものでした。
太陽の光をあびているようなピンクのアザレアで敷き詰めた地面、それに対し、黒い砂利を敷き詰め日本の伝統的なお庭をイメージをしたという地面。
明るいアザレアに対し、シックな砂利はとても印象的でした。
また、アザレアで表現した”太陽”・・・。
それに対し、竹だけで表現した”月”・・・細く裂いたたくさんの竹を使った「うねり(アンジュレーション)」が、単色(グリーン1色)であるにもかかわらず、単純でない さすが!見事な作品です。
私は最初 ”ハラン”かと思いましたが、良く見たら”竹”でした・・・スゴイ!
会場にはオストさん本人もいらっしゃっていて(歩きまわっては いませんでしたが)、プレス用の会見で 作品のお話しをしていらっしゃいました。
マイクを持って話しているのがオストさん(写真の中、向かって左側の人物)。
実際 作品に使った竹は日本からのものではなく、フランスからのものと話していらっしゃいましたが・・・。
いつも オストさんの作品には、一体どうやって作ってるんだろう・・・どうやって花を挿しているんだろう・・・と考えさせられ、ワクワクします。
そうそう、作品の中に”グラジオラス”がありましたが、日本の”いけばな”で使う”ケンザン(剣山)”を使って挿しているそうです。
日本好きのオストさん、いつもは日本の私達にたくさんの感動を与えてくれていますが、今回のように日本の文化や感覚を取り入れてヨーロッパの人々にも「日本」を紹介してくれていて・・・なんか嬉しいですね。
オストさんが作品で表現した日本の文化・雰囲気などは、この会場を訪れるヨーロッパの人々(ベルギー・オランダ・フランス人が中心)には、新鮮だったのではないでしょうか。
さて、すでに長くなっておりますが・・・
何故 ”竹”とのコラボレーションで用いられたお花が”アザレア”だったのでしょうか。
アザレアAzalea は、ゲントで生産される代表的なインドアプランツ(ポットプランツ)だそうで、ヨーロッパのアザレアの80%は、ゲント産なのだそうです。
ゲントGent/Ghent はベルギーの都市で、花卉栽培や園芸農業が盛んで 「花の都市」とも呼ばれているそうです。
東フランダース州OostVlaanderenに位置しており、ダニエル・オストさんの出身地シント・ニクラースSintNiklaasと同じ州にあります。
シント・ニクラースにはオストさんのショップがありますね。
私は6年前(もう、そんなに前?)に訪れたことがあります。
その時のシント・ニクラースのショップの詳細についてはこのブログで書いたことがありませんが、オストさんについてやオストさんのショップついてのレポートは過去にいくつかあります(2006年2月7日ブログ等参照)。
話がそれましたが、アザレアは9月~5月(秋冬春)のお花が少ない時期に室内で楽しむインドアプランツ。
日本の温暖なエリア出身の私には、アザレアもアウトドアのイメージでしたが、確かにアムステルダムのお花屋さんでも この季節に良く売っていますし、インドアで活用しますね。
アザレアはツツジ科ツツジ属のお花で、18世紀末に中国・日本等からベルギーに渡り、品種改良されたそうです。
白・ピンク・赤・パープルなど豊富なカラー、咲き方(一重や八重)花びらの形などもいろいろあるアザレア。
以前は 古いイメージのお花でしたが、近年ではそんなイメージを変え 新しいイメージへのプロモーション活動も行われ、生産者さんも積極的に新しい品種の生産に取り組んでいるそうです。
今回の展示会のオストさんの作品で、協賛のアザレア会社さんのサイトでは、古いイメージなんて全く感じない インテリアとしてのアザレア使い方の提案が見られますので、ご興味のある方は是非ご覧ください、素敵です。
ところで、ベルギーの古都ゲント・・・私は行ったことがありませんが、とてもきれいな街ですよね。
いつか行ってみたいです。
ゲントでは5年に一度行われる 『Floralien』 というお花のイベントがあるそうです。
次回は2010年4月17~25日開催だそう。
私は今のスケジュールでは行けそうもないけど、行ってみたい!
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