2009年夏の思い出・・・世界遺産と自然現象1
前回ブログでは『モン・サン・ミシェルMontStMichel』旅行計画だけで終わっていましたが・・・今回はお見せします、私が見たもの体験したこと!!
パリ(モンパルナスGareMontparnasseから朝9時過ぎのTGVでレンヌ駅Rennesへ、そこから直行バスで『モン・サン・ミシェル』へ。
パリから日帰り・1泊ツアーなども出ているようですが、公共機関を利用する場合は、パリ・モンパルナス駅からTGVでフランス西部の都市レンヌへ(約2時間)。
レンヌ駅北口を出て右側にあるバス乗り場から、『モン・サン・ミシェル』への直行バスで約1.5時間です。
午後1時30分ごろ、島を渡る手前のホテルエリアのバス停で下車し、まずはホテルへチェックインです。
すでに、まだ小さくですが、見えています!『モン・サン・ミシェル』が。
まだお部屋の準備ができていないとのことで、荷物をフロントに預け、『モン・サン・ミシェル』の島へ一目散に・・・と言うわけではなく、まずは腹ごしらえ。
テラスのパラソル越しに『モン・サン・ミシェル』を眺めながら、名物のオムレツをいただきました。
目の前に もの凄く楽しみにしていた目的地があるのに、すぐに足を踏み入れるのがもったいないような、直視するのが眩しいような、心の準備が必要だったり、照れくさいような・・・複雑な気持ちになりました(笑)。
そしてお部屋へチェックインし、お部屋からの眺めを確認!!
お部屋はグランドフロア(日本で言う1階)でしたが、それでも 見えます見えます。
これはお部屋に戻ってからも、夜景や朝日が楽しみです。
さあ、ついに『モン・サン・ミシェル』へ向かいます!!
ホテルのある対岸から、道路のある陸のような橋を歩きます。
橋は車道になっていて、両側に歩道もありますが、多少ゴツゴツしていて 歩きにくい箇所もありました。
とにかく歩く人も多いし、車も途切れることがないくらい走っています。
この橋は2009年(今年!?)には取り壊される計画なのだそうです。
この橋ができて約100年間に、砂が約2メートルも堆積し、島の陸地化が進んでいることから、現在の陸続きの橋(道路)を取り壊し、2010年 新しい橋をかけるのだそうです(ウィキペディア参照) 。
いつか今度、この地を訪れることがあれば、景色が変わっているかも??
『モン・サン・ミシェル』へ向かって、歩道や 歩道から下に下りて 草むらや砂地を、たくさんの写真を撮りながらゆっくり歩きました ( ゆっくり道草しながら45分くらいでしょうか?) 。
青空と水と草原と岩山のような『モン・サン・ミシェル』のコントラストが素敵な、いわゆる良く知られる『モン・サン・ミシェル』の風景。
島に向かう間、あきれるほど 同じような写真ばかり撮っていました(笑)。
しかも遠いところからもズームで写すものですから、画面いっぱいの 距離感のない同じような写真ばかり(汗)。
結果、本当に同じような写真ばかりでしたが、現実 肉眼では、あの凄い建築物が どんどん近づいてくるんですよね。
今まで テレビや雑誌の写真を通して見ていたものが、目の前にあるのは、なんだかすごい感動でした。
馬にのって観光?する人たち(下左写真)、砂浜のようなところ(潮が満ちて海になる部分)を歩く人々(下右写真)、どちらの写真も 上の歩道から下に下りたところ、私もずっと下を歩いて『モン・サン・ミシェル』に向かいました。
そしてついに島に到着、門をくぐって入島です。
島内は”観光の街”になっていて、細い路地とお土産屋さん、レストラン、ホテルなどがびっしり・・・そしてものすごい観光客の数。
路地に沿って、人の波に流されながら歩き、登り・・・しばし『モン・サン・ミシェル修道院』を見学。
『モン・サン・ミシェル』島内と修道院の様子は、また後日ブログでご紹介します。
観光を終え、多少 涼しさ(寒さ)を感じはじめた時間帯、まだまだ明るいのですが、夕方です。
太陽が傾きはじめ、島の東側の砂浜(潮がひいている浜)には『モン・サン・ミシェル修道院』の尖塔の影が伸びてきました。
砂浜を歩いている人達も 小さく見えています(写真真ん中あたりに3組くらい見えます)、このとき午後6時過ぎ。
夕日をどこで見れるのか、夜景をどこで見れるのか・・・気にかけつつ・・・まず、夕食を島内で済ますことに。
海辺のレストランで、ゆっくりワインを飲みながら(すでにお昼から飲んでいましたが) おいしいお食事をしながら、日が暮れるのを待とうと思っていたのですが・・・ショッキングな前菜を頼んでしまいました。
シーフードの盛り合わせ・・・ボリュームがあり過ぎな上、かなりワイルドです(汗)・・・当分”巻き貝”見たくないです・・・(笑)。
写真で見ると さほど大きく見えませんが、周りの人も注目するくらいのすごいボリュームで(泣)・・・必死で?食べていると、窓際の人達がざわつきました。
さっきまで静かだった海鳥達の様子が少し変わったので、何かな・・・と思っていた矢先の出来事です。
そうです、”潮”がものすごい勢いで沖合いから流れてきたのです、その時 午後8時半頃。
あまりにも突然だったので、その潮の先端の流れの写真は撮れませんでしたが(カメラを持たずに席を立ち 見に行ってしまったので)、その凄さは目に焼きついています。
レストラン前の展望通路に群がる人々、潮は左側から右側へものすごい勢いで流れています。
海を見ていた人達がみんな同じ表情で歓声を上げ、潮の流れを 見ています。
記憶に新しい「日食」の光景と感動に似ています(私は天気が悪く・・・テレビで見ましたが・・・) 。
上の写真は午後8時45分頃、満ちはじめて約15分くらいで もう大きな”川”状態ですが、ここはさっきまで尖塔の影が映っていた潮のない 人の歩いていた砂浜です!!
下の写真左側は、午後、島に到着直後に島内の展望台から見た橋(道路)の風景、駐車場には車やバスがたくさん停まっています。
下の写真右側は、午後9時20分頃 潮が満ち始めて1時間弱、すっかり風景が画変わりました。
バスが停まっていた駐車場は完全に水没しています(向かって右側、駐車場へ降りる坂道の途中まで水が来ています)。
そして空がゆっくり色を変え始めました。
急いで食事を終え、島から駆け下り(城壁やら階段やらで迷路のようになってるんです)、島の入り口の門を出ようとすると・・・
驚!!・・・そこは海でした。
お昼には砂浜を歩いて入島した あの景色が、海に浮かぶ島へ変わっていました。
下の写真上段左側が、到着時 島の入り口の門の手前(外)から撮影、門の右側にある木の桟橋の意味を知らずに入島。
そして!下の写真上段右側は、潮が満ちて来て島から出たところ・・・桟橋を通らないと島への出入りができません!
桟橋は・・・そういうことだったのね・・・。
上の写真下段は島の手前にあった水深を測る木の杭・・・左側は島に向かう時に すぐ横を歩きながら撮影したもの、右側は午後9時45分ごろ、潮が満ちはじめて1時間強、すでに32センチあたりまで水が来ています、いえ、凄い速さで島に向かって歩いた時とは反対向きに流れています。
潮の干満を、目の前で実感。
もうこれだけででも頭が追いつかないくらい自然の凄さを感じ、感動し、興奮状態。
ですが、まだこれから夕日と夜景が待っています。
そして本日のハイライト・・・と行きたいところですが、長くなりましたので、続きは次回です。
次回は夕日・夜景・朝日の『モン・サン・ミシェル』です。
写真はクリックすると 大きい画像で見ることができますので、是非皆様も 自然の凄さを感じてください。
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keill様、引き続きコメントありがとうございます。
興奮しましたよーー。
私の文面からでも伝わったようで良かったです。
これまでテレビや雑誌、様々なところで目にしていた映像・写真の「モン・サン・ミシェル」でした。
それだけでも「すごい!」と想像を巡らせていましたが、やはり現実は、想像を超える感動がありました。
また、どんなにすてきな映像や写真からでも、わからない”何か”も感じました(多分”空気”のようなもの)。
だから本当に行ってよかったと思います。
まだハイライトが続きます。
次回もお楽しみにー!
投稿: thura | 2009/08/25 07:43
G.G.様、コメントありがとうございます。
私もです!!
我ら地元”渥美半島(愛知県)”のお話し・・・、
そして私が子供時代、「浜っ子」として過ごした
私の原点でもある”表浜”の今の状況と、
”モン・サン・ミシェル”の陸地化の様子は、
状況は違うとは言え、やはり重なりました。
複雑な思いです。
自然と人工の凄さを感じた「モン・サン・ミシェル」ですが、長ーい時間、地球の日々の呼吸?である
あのすごい潮の流れをあのような形でせき止めてしまっているのは(陸の橋)・・・やはり考えてしまいます。
今後どのような形で復元?されていくのか遠いどこかで気にかけていきたいですね。
そして私の大切な”表浜”も・・・
投稿: thura | 2009/08/25 07:36
thuraさんの興奮&感動した様子が伺えて〜
ワタシも妄想で大興奮!
写真見てるだけでも充分伝わってくるんだから
コレ、生で見たらスゴイんだろうなぁw
圧倒?圧巻の風景だよね。
13世紀にほぼ現在の形になったらしいけど
当時これを建てた人達の信仰心というか・・・スゴイなぁ〜としみじみ。
世界遺産とか見るといつもそんな風に思ってしまう(感。
投稿: keill | 2009/08/24 23:23
フランスは潮の満ち干きが激しく
潮力発電にも希望があるとずいぶん前にききました
文からもその様子が伺えます
さて陸地化の話は
こちらの現象を思い出させます
渥美半島の表浜は
かつて豊かな砂がありサンドサーフィンも盛んだったようですが
伊勢湾台風で流出して以来
天竜川の砂防ダムや
防波堤などでせき止められ
砂浜はもどるどころか
半島の侵食が激しくなってます
自然はどう利用すべきなのか・・・
投稿: G.G. | 2009/08/24 12:25