「赤いカーペット」と「白いパラソル」
アムステルダム郊外の草むらに、まるで「カーペット」のように赤いポピーPoppyが咲き、風に揺れています。
オランダに来た当時(10年前)のこと、道路脇の のんびりした自然の風景の中に、たくさんのポピーが風に揺れている風景を目にした時の衝撃は、今でも忘れられません。
一瞬にして 印象派モネの作品 ”ThePoppyField” が頭に浮かび・・・ ”あの風景は特別ではなく、ヨーロッパでは ありふれた自然の風景なんだ!”・・・と。
今はアムステルダム生活で、あまり郊外の自然の様子は見られないのですが、アムステルダム中心から バスで約1時間の アールスメーヤAalsmeer まで行けば このような ”自然”が 感じられます。
今回のポピーも これからご紹介する「白いパラソル」も、6月上旬にアールスメーヤで撮影した写真です。
ちょうど たくさんのポピーが草むらで風に揺れる頃、たくさんの「白いパラソル」が出現します。
・・・まるで夏の砂浜に開く”ビーチパラソル”のように、太陽の光をいっぱい受け、群生して咲く1.5~2メートル程の大きな白いお花。
写真ではその大きさが伝わらないのですが、本当に大きいんです。
毎年この季節になると、この大きな白いお花が 郊外の道路脇(草むら)に群がります。
すごくたくさんの背高のお花がパッパッパッと、まるで”パラソル”がビーチのあちこちに開くように 群生して咲くのです。
皆様もよくご存知の レースフラワーAmmiMajus や フェンネルFennel 等と同じセリ科の植物、小さな小花が集まって 傘のように広がって咲きます。
先日(6月上旬)、たまたまそのお花が咲く直前のたくさんの”タマゴ”・・・じゃなかった、”ツボミ”に出会いました!!
その大きさに、最初は何かの”タマゴ”かと思いました!
1つの”ツボミ”が握りこぶし”以上の大きさです。
大きさのわりには 案外 愛嬌のある姿をしています。
このツボミを見ていたら 忘れかけていたお花・・・以前「切り花」として入荷したダテ科ダイオウ属ハーブ系の「ルバーブRhubarb(2006年6月8日ブログ参照)」のことを思い出しました・・・余談です。
下の写真は”パラソル”が開く前(お花が咲く前)、ツボミ?の群生です。
・・・ツボミと思って書いていたけど、上の写真は葉っぱが出てくるところでしょうか?
お花が出てくるところもあるみたいですが(下の写真上段右)・・・一体何??
毎年このお花を見かけていますが、そういえば名前を知りません(汗) !!
そして今回いろいろ調べてみると・・・「セリ科」のお花であるようです・・・が、詳細は未だ不明。
ググッた結果、セリ科シシウド属で『エゾニュウAngelica ursina (Rupr.) Maxim』『アマニュウAngelicaEdulis』や『シシウドAngelica pubescens』等が似ているのですが、オランダで見かけるものは もう少しワイルドな雰囲気に感じます。
草むらの中に群生していて近づけないので、見分けるポイントとなるような特徴も おさえきれていませんし・・・。
オランダの知人数人に尋ねてみましたが、みんな口をそろえて 「あー、あのお花はただの”雑草”よ!」 とのこと。
背高(1.5~2メートル)で パラソルのように目立ち こんなに主張のある大きなお花が・・・ただの”雑草”なんて!!・・・気になってしかたありません(私だけ?)。
その上、実は私・・・ここ何年間もの間、このお花の茎が「ポリゴナムPolygonum(2005年7月7日ブログ参照)」だと思っていたんです。
この植物の茎は、直径2センチほど、太くて”竹”のようです。
フレッシュの状態も ドライ(枯れた後)の状態も、ポリゴナムとよく似てるんです。
でも今、こうして調べてみると違うんですね・・・。
植物って面白いです。
どなかたご存知でしたら 教えてくださいね。
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