話はさかのぼり、先月1月21日から始まった観察レポートです(少し長いです) 。
近所のスーパーAH(オランダ大手スーパーチェーン)へ食品を買いに行きました、1月21日のことです。
入り口に並ぶお花売り場をチェックしつつ、店内へ。
お花売り場には、バケツに入ったバラなどの切花の束、今の季節は球根類の寄せ植え、ポットの手ごろな胡蝶蘭などが並んでいます。
ここ1.2年、スーパー(AH)も以前よりお花コーナーへの力が入っているのを感じるので、どんなお花がどんな値段でどのように並ぶのか興味があり、必ずチェックしています。
と言ってもチェックしているだけで、普段私は近所のお花屋さんでお花を買っています。
お花屋さんとのお花についてのちょっとした会話を交わすのが好きなのです。
この日もスーパー店頭のお花をさらりとチェックしつつ素通りする予定だったのですが、普段は見ないような立派なものが目に入り、思わず近づいて手に取り確認。
普段は50センチ丈くらいの単色やミックスのバラ10本や20本の花束(パックされた花)が中心、3~5ユーロくらいで売っています。
その日のお花コーナーには、なんと大輪の白バラ・アバランチェAvalanche 10本の花束(60センチクラス)が、他のパックのバラとは違う高級そうなラッピングで並んでいるではありませんか!
チェック!チェック!
花の状態(鮮度、咲き具合、キズなど)も良し、そしてオランダ産です。
お値段は・・・8.95ユーロ、1本90セントの計算。
通常オランダのお花屋さんでアバランチェクラスの大輪のバラは1本1.50ユーロ前後くらいだから(たぶん)、おおーーっ、これは買いですね。
ちょうど前の日に、飾っていたお花を処分したところでした、グッドタイミング。
スーパーで買い物を済ませ後、アバランチェの花束を入り口のカウンターにて清算。
ちなみにお花コーナーにはこの白い アバランチェ と サーモン色のピーチアバランチェ も並んでいました。
スーパーには、買い物の清算のために並ぶレジコーナーとは別に、タバコや切手、トラムのチケットなどを買えるカウンターがレジとは別に入り口近くにあります(どこでもそうかは不明ですが)。
お花コーナーはスーパーの入り口にあり、スーパーの入り口に立ち寄れば(買い物をするレジに並ばなくても)簡単に買えるようになっています。
スーパーでの買い物の後でも、お花だけが欲しい場合にも簡単に利用できますね。
さて気になるアバランチェの花束は、写真がプリントされたグレイシルバー系の素敵なラッピングセロファンで巻かれていました。
普通スーパーに並ぶ花束は透明なセロファンで巻かれるか、季節のデザインのカジュアルなスリーブに入っています。
”スリーブ”とは袖型になった袋状のセロファン(上部と下部は開いています)で、スポッと上からお花を入れるだけで簡単にセットできるラッピングセロファンのこと。
もしかして日本ではグレー系に白の組み合わせでは、お葬儀っぽい組み合わせですか??
オランダではクール(かっこいい)で高級なイメージ。
お花屋さんで働いていた時の経験では、お客様は皆さんエコの考えがあり、セロファンよりペーパー(紙)でのラッピングを好んでいました。
そんなオランダの感覚で言えば、スーパーでここまで贅沢?なラッピングは行き過ぎのような気もしますが・・・。
左の写真はラッピングをとったところ。
10本のバラが束ねてあるだけで、普通にワサワサ葉っぱが付いています。
葉っぱの処理や花瓶に合わせた長さへの処理は自分で・・・。
そして花束のラッピングの側面には写真のようなステッカーがはってあり、アバランチェの説明と、取り扱い説明が記載されています。
アバランチェは「クオリティの高いバラで、10日間は保障します」と説明されています。
取り扱い説明には、きれいな花瓶に水1ℓ、クリザールを混ぜる、茎は最低2センチを斜めに切る、直射日光を避けるなどなど・・・。
そして有効期限?は1月24日と書いてあります。
ちなみに私が購入したのは21日、24日を過ぎたら撤収するのでしょう、それまでスーパーの店頭に残ってるかな・・・。
あ、もちろんクリザールも付いています(左写真参照、束の根元部分)。
8.95ユーロはアバランチェ的にはお得なお値段だと思いますが、日常の花束としては このスーパーでは4ユーロ前後でバラや他のお花が買えますからね・・・スーパーのお花としては高いのかな。
ちなみに以前、私がお花屋さんに勤めていた時代(10~5年前)、週末のお花としてほとんどのお客様がお花屋さんで毎週買っていかれる花束の値段は平均25ギルダー(いつの時代!?)、12.50ユーロくらいでした。
その後、オランダの物価もあがっているので、現在は同じものでも20ユーロくらいでしょうか?
お花屋さんでは20ユーロでOKでも、スーパーのお花に求めるお値段はやはりもう少しお安いものですよね。
安くて高品質でおしゃれなお花・・・
オランダのスーパーのお花、そしてお花屋さんのお花・・・これからの進化をチェックし続けたいと思います。
さて、アバランチェのその後です。
期限として書かれていた1月24日(土曜日)夕方、スーパーに行ってみました。
予想通り、高級そうに並べられていたアバランテェの花束は、一つも残っていませんでした。
オランダでは通常金曜日に週末用のお花として多くの方が花束を買うので、それまでには売れてしまったのでしょう。
土曜日夕方、バラや他の花は残りも少なく、20本入りの小輪のバラ(40-50センチ丈)も半額、「2束目は無料!」と、2束で4ユーロくらい(正確なお値段忘れてしまいました)で販売されていました。
ちなみにそのスーパーは日曜日はお休みなので、土曜日の閉店までに売り切ってしまいたいというわけです。
そして写真は1月24日時点の私の買ったアバランチェです。
10本とも大きく咲き始めました。
この時点で一番大きいのは直径13センチ。
オランダの家はストーブやセントラルヒーティングで暖かく、そして乾燥しているので、小ぶりのバラの等は 枯れるる前に乾燥して干からびてしまうかドライフラワーみたくなってしまいがちです。
その翌日1月25日にはさらに咲き進み、中心が見えるくらいまで開いてきました。
アバランチェがここまで開いたのは初めて見たかも!
これぞスーパー!アバランチェ、まだまだみずみずしく、ハリもあり、まだしばらくいけそうです。
ちなみにこの時 確認した私のお部屋の環境は、ストーブを使っていて 室温は26度(ちょっと暖かすぎ?)、湿度32パーセントでした。
さて、さらにその後の経過です。
1月27日、2日間の出張から戻ると、少し変化が見えました・・・というか、変化がなくなりました。
出張の間の2日間、留守にしていたため室温が10度も下がったためでしょうか、毎日ぐんぐん大きく開いていたお花の開花が終わったようで、出張に出かける前とお花の様子に変化がないようでした。
でも、まだまだきれいに咲いています。
2月2日、葉っぱが茶色・黄色に、そしてパリパリに乾燥し始めました。
2月4日、変色した葉っぱが一枚散りました。
・・・と同時に、たくさんの”芽!”が出てきました。
その後、もともとあった変色した葉っぱを取り除き、新芽(?)が茎から出た状態でバラはまだきれいです。
芽が出た場合、バラのためには取り除いたほうがいいのかもしれませんが、バラそのものはもう十分楽しんだので、新芽の成長も楽しもうと思います。
2月9日、10輪中2輪の花びらの先端が茶色に変色し始めました。
残りの8輪の様子はまだ変わりません。
写真は2月10日、芽はこんなに伸びています。
2月11日、芽の観察は今後もしばらく続けようと、お花を取り除き、まだお花のきれいな数輪は小さな器に・・・(まだ捨てるほどでもないので、しつこくお花飾ってます)。
長ーく楽しませてくれたアバランチェ、10日間保障でしたが、約20日間(3週間!)もきれいだったアバランチェ、・・・さようなら・・・。
当初は”スーパーでこんな立派なアバランチェが買えたよ・・・”というレポートのつもりだったのですが、面白いほどすくすく元気に育っていたので、最後の様子までの観察レポートになりました。
それにしても、こんなに楽しめるとは!!
予想を思いっきり超えるスーパーで購入したスーパー!アバランチェでした。
さて、バレンタイン目前です(今年は土曜日)。
バレンタイン目前の水曜日、スーパーAHでは、すでにバレンタインキャンペーンがスタート。
普段は週末(金・土曜日)にやっているようなセールです。
赤系のミニバラ花束や赤系の花苗・観葉の寄せ植えなど を半額近くで売っておりました。
さあ、皆さんもバレンタインのお花、週末のお花を買いに行きましょう。
ちなみに私は今週 アマリリスを選んでいます、今回はお花屋さんで。



最近のコメント