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2008/09/14

「温室育ち」のアルム・タイタン

さてさて、お待たせしました。

アルム・タイタン(タイタン・アルム)の不思議な生態についてのレポートです。

Ldyoung080801 ライデン植物園HortusBotanicsのアルム・タイタンの隣に、似たような雰囲気の・・・でも全然様子の違う ”大きな芽” がありました。

その怪しい植物の名前は、隣のアルム・タイタンのつぼみと同じ”Amorphophallus titanum”という名前の表示がありました。

”もしかして花が終わるとこんな芽が出てきて葉っぱでも出てくるのかしら?”・・・と、勝手に想像していました。

・・・ですが、違ったのです!!

ライデン植物園で出会ったボランティアだという方が 教えてくれました。

Ldyoung080802 この ”芽” はその後成長し、”葉っぱ” が出てきます。

”タネからフタバが出る”・・・そんなイメージ。

その葉っぱもアルム・タイタンのつぼみの近くに展示されていました。

(上の写真参照、暗くてわかりにくいのですが、写真の中央にあります)

ヤシの木のような形をしていますが、これが ”木に葉っぱ” のイメージではなく、成長した大きな ”葉っぱ” らしいのです。

ここからが、すごい!

発芽から枯れるまでを約1年間の周期で 約10回(約10年)繰り返えすとのこと。

そしてついに約10回目(何回目にツボミになるかは予測ができないそうです)、最後に芽はツボミとなりこの大きくて臭い花を咲かす。

長い時間をかけ、芽⇒葉っぱ⇒枯れて・・・を繰り返し、最後に花が咲き、タネが受粉・・・そして成長・・・再び、芽⇒葉っぱ⇒枯れて⇒芽が出て・・という壮大なサイクル。

「12年に一度だけ咲く」 といわれる不思議なお花・・・お花が咲くまでは こんな風に過ごしているのですね。

今回ライデン植物園で咲いたアルム・タイタンは、10年前1998年にライデン植物園で咲いたお花から受粉に成功、10年かけて芽⇒葉っぱ⇒枯れて ⇒芽が出て・・・を9回繰り返し・・・10回目・10年目・2008年、再びツボミとなりお花が咲いたという快挙なのだそうです!!

Ldyoung080803 つぼみと葉っぱ、比べてみてください(左写真参照)。

つぼみの左後ろにある「葉っぱ」は背の高さが1.5メートルくらい、芽が出て数ヶ月だそうです。

ライデン植物園には他に「1年半」もの間 ”葉っぱ” の状態だという大きなサイズ(2メートル以上?)の ”葉っぱ” 状態のアルム・タイタンがありました。

何年後かわかりませんが、かなり大きなお花が咲くのではないでしょうか。

Nbarumtitan080808 ブリュッセルの植物園(8月17日ブログ参照)で見かけた小さな芽(左写真参照)・・・あの時は、これから10年近くかけてゆっくり伸びて(成長して)お花を咲かせるのだと思っていました。

ですが、この小さな芽はお花を咲かす前に、これから何年もの間 何度も ”芽” と ”葉っぱ” を繰り返すのですね。

ではその ”タネ” は一体どこに・・・?

Ldarumtitan0808info お花が咲くと棍棒状の肉穂花序(お花の中心の黄色っぽい部分)の付け根部分にメスとオスのお花(ツブツブ状)ができます(左の資料参照)。

それが虫(フンコロガシ類・甲虫類)や、くちばしの長い特殊な鳥「オオハシ」Toekan(オランダ語)によって受粉、土に運ばれて・・・。

ちなみに、この夏に咲いたライデンのアルム・タイタンは「人工受粉」だそうです。

ここで例の ”異臭” です。

子孫繁栄のために、虫や鳥をおびき寄せるため、開花時にくさい臭いを放つのですね。

前回のブログでも触れましたが、開花の時には伸びる成長は止まり、開花に備えるようですが、さらに開花時には10度ほどお花の温度が高くなるとの事でした。

”植物”というより”動物”に見えてきました(汗)。

小さな虫や鳥により受粉した小さな命(タネ)・・・やはり年を重ねるごとに成長します。

最初は小さなタネも、年を重ねる毎に球根(のようなもの)になり、その球根のような塊も成長のサイクルの中で大きく成長し、資料には花が咲く頃50キロほどと記されています(上の資料参照)。

土の中の球根までもが想像を超える規模です。

スマトラ原産、通常は熱帯雨林の大自然の中に生息するアルム・タイタン。

地球の北に位置し、冬は暗く、夏はいつまでも明るいオランダ・ライデンの温室で育った・・・「温室育ち」のアルム・タイタン。

これだけ違う環境で育つと、生態に影響はないのでしょうか・・・少し気になります。

温室?それとも熱帯?・・・アラム・タイタンにとって心地のよい環境はどちらでしょうね。

約10年後、今回開花したお花のタネから成長するアルム・タイタンがどんなお花を咲かせるのか楽しみです。

・・・その頃、私はどんな風に過ごしているのでしょうね・・・そして皆様も・・・。

【注意】

先日のライデン植物園のレポートでは、ブログ内で「アラム・タイタン」とカタカナ表記してきましたが、ここで「アルム・タイタン」に訂正して、「オランダのお花ブログ」の過去のレポートと統一いたしました。

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コメント

G.G.様、コメントありがとうございます。
個人的に、コンニャクの仲間のお花の姿は、大きくても小さくても好きですが、その生態を考えたこともなかったですし、育てたこともありませんでした。
コンニャクの仲間は姿だけでなく、生態も面白いのですね。

たしかにそう言われると、他の植物でも冬に地上部がなくなるものも多いですよね。
なのに不思議、なぜこれほどまでに心ひかれふりまわされたのでしょう(笑)・・・この夏、良い思い出です。

ぷう様、コメントありがとうございます。
壮大ですよね、ロマンですよね、感動ですよね。
伝わって良かったです(汗)。
いろんな生物(植物)がいますよね。
こんなロマンを見ていると、自分の悩みなんてちっぽけな気がします。

それにしても「芽」にそっくりな「宇宙人」って????かなり気になります。
チェックしなくては・・・!

植物にも壮大なドラマがあるのが伝わります!
こんな植物が存在するの知りませんでした。。。
普段は人間のことだけでアタマいっぱいですが、
色んな生命がいることを思い出しました^^;


「芽」写真を見た時は、先日テレビで
放送された「メン・イン・ブラックⅡ」の敵の宇宙人にソックリでびっくりしました。。。

すっかりハロウィンですね

ご存知かと思いますが
こいつはこんにゃくの仲間
球根植物です

こんにゃくの仲間は
冬には地上部はなくなります

うちにあるのは名前が不明ですが
大きな花が咲くということは憶えています

▼こっちかもしれません
http://www.bg.s.u-tokyo.ac.jp/koishikawa/+Amorphophallus/+A.gigas2007/agigas2007.html

咲くのには10年ですか

まあ
まだいいほうですかね
もっと咲かない植物もありますもんね

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