きれいなものには毒がある?
初夏の陽気を感じる今日この頃・・・お庭(日本)では「アマリリスAmaryllis」のツボミがふくらんできました。
”切り花”を扱っていると違和感を感じる?初夏の「アマリリス」、お庭での開花です。
アマリリスの切り花(オランダ)は、10月ごろから流通し始め、クリスマスごろがピーク、その後春まで流通していますが、クリスマス~お正月頃がイメージのお花(切り花)。
お庭では今、5・6月がシーズンなんですね。
私がどっぷりオランダで生活していた頃、毎年オランダからポットに入ったアマリリスを日本の実家へ季節の贈り物として贈っていました(業者さんを通して)。
実家には今でもその頃贈ったアマリリスのポットがいくつかあり、毎年この季節、忘れた頃に咲いています。
特に何もしなくても咲いてくれる、手のかからない丈夫な球根たちです。
オランダで暮らすまで、オランダのお花屋さんでお花にかかわるまで、私の生活の中であまり馴染みのなかったアマリリスですが、今では5本の指に入る大好きなお花。
オランダのお花屋さんで働いていた頃は、週末のお花としてよくアマリリスを持ち帰り、部屋に飾っていました(お店のスタッフは、働いた日数 x 数ユーロ分 の好きなお花を持ち帰ることができました)。
アムステルダムで最初に暮らした部屋のオーナー兼同居人ジャクリーンが、そんなアマリリスを見て、こんな話をしていました。
「オランダでは子供達が、アマリリス畑に転がる掘り起こされたアマリリスの大きな球根を拾って遊ぶことがあるのだけど、アマリリスの球根には毒があって、かぶれることがあるのよ・・・」と。
確かにオランダにはあれだけ広いチューリップなどの球根畑があるのだから、アマリリス畑もあるのだろう・・・当時は見たことのなかったアマリリス畑と、そこに子供達が球根と戯れる様子を想像しました。
オランダらしいお話です(笑)。
その後、オランダ北部のアマリリス生産者さんを訪ねる機会がありました(2006年9月)。
この生産者さんは、広ーーーいガラスのハウスの中でたくさんのアマリリスを育てていました。
そして、球根には毒がある?・・・それまであまり考えたことがありませんでした。
そういえば、アマリリスはヒガンバナ科・・・ヒガンバナにも毒があると子供の頃から聞いてたかな・・・なるほどー(関係あるのかな?)。
球根植物はおおむね有毒なのだそうです。
私は触るくらいは平気ですけどね、さすがに食べたらやばいかも??
きれいなものには毒がある・・・ということですね。
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荒川蓮華様、コメントありがとうございます。
同じヒガンバナ科のお花なんですよ。
パッと見イメージは違いますが、
よく見ると似たようなお花の咲き方です。
ヒガンバナが土手に多いのは、畑の農作物をねずみなど小動物などから守るためと聞いたことがあります(いろんな説があると思いますが)。
昔から自然と人は深くかかわって共存しているんですよね。
ロマンです。
投稿: thura | 2008/05/21 00:25
アマリリスとヒガンバナは同じ種類のの花とは知りませんでした。
花の球根には毒があるものが、多いことも知らなかった。
確かにヒガンバナは綺麗だけど不気味な感じのする不思議な花だ・・・。
投稿: 荒川蓮華 | 2008/05/20 23:46
keill様、コメントありがとうございます。
人間も植物も毒を持って身(実)を守るんですね。
なるほど、そうですねー。
ヒガンバナは日本では忌み嫌われるお花で、いろんな迷信もあるようですね。
そういえば「キツネノカンザシ」とも呼ばれていますが、なんとヒガンバナには400近くもの呼び名があるそうですよ!!
投稿: thura | 2008/05/20 01:28
奇麗なモノには毒・・・そうだね。
そうやって身を(実)を守るんだろうなぁ
人間も植物も!ですかね。
あっ、人間は有害なモノまで作ったりするから
一番悪いのだけど...。
そうそう!彼岸花は子供の頃「毒の花=魔女の花」などと
呼んで「近づいちゃダメーッ」なんつってた(爆。
投稿: keill | 2008/05/19 18:08