ラインスブルグ花パレード2007(前編)
日本で70余年ぶりの最高気温がぬりかえられているころ、オランダは涼しい風が吹いていました。
昨日は15度、ちょっと肌寒い?外を眺めれば丈の長いジャケットやコートを羽織っている人も多い様子です。
暑い日本からは想像もできない風景・・・?
夏の終わりのパレードとされるラインスブルグ花パレードRijnsburgsBloemenCorsoが、この週末8月18日(土)に行われます。
昨年はパレード見学に出かけ、パレードの様子をブログ(2006年8月20日 と 2006年8月26日)で紹介しましたね。
先日仲卸で偶然会った元同僚マルーシMarloesから今年もデコカーDecoCarの仕事をするという話を聞き、パレードのデコカー製作のお手伝い?に行って来ました。
作成場所はラインスブルグRijnsburgにあるFloraHolland(花市場=アールスメーヤ花市場と並ぶオランダを代表する花市場)内。
マルーシが作成するような乗用車・ワゴンタイプの車(デコカーDecoCar)部門と花車(山車)部門があり、花車が12台、デコカーが50~60台ほどがたくさんのお花に飾られパレードします。
(以下はデコカーの情報・・・花車の製作日程・手順などは違うかもしれません、未確認)
製作は水曜日の夕方~と木曜日丸一日に行われるそうです。
水曜日は参加者への説明やオアシス準備などの下準備・・・そのときにどの車担当、どのお花を使うか(お花の配布は木曜日朝)が発表されるとのこと。
驚きなのは車を見てからそれぞれの製作者がお花を発注するのではない!ということ。
そしてもちろんデザインは製作者が割り当てられた車やお花を見て決定します。
「はい、あなたの目の前にある車を目の前にあるお花で製作しなさい!」・・・的なぶっつけ本番、しかも短時間!
「ある一人の女性(リーダー・このイベントを取り仕切っている)が全部決めるのよ」とあきらめ顔のマルーシ。
昨年も経験のあるマルーシ、今年のデコカーはどうなることやら・・・
さて私ですが、アールスメーヤの花市場は何度も言ったことがあり、あちこち歩き回ってなんとなく敷地内の地理も把握していますが、ラインスブルグの花市場には行ったことがありません。
マルーシとは現地集合、「到着したら携帯に電話するね」という約束です。
公共機関を使いアムステルダムから現地まで1時間くらい、市場には順調にたどり着きました。
そこで電話・・・予想通り電話に出ません(泣)・・・作業中だろうから電話にも気がつかないだろうと連絡を取ることをあきらめ、自力でたどりついてやろう・・・と歩き始めました。
ところが花市場は広い・・・アールスメーヤの花市場でさんざん経験していますが、ひとこと花市場といってもとーーーーても広いのです。
野球場や空港の敷地を歩くような感じをご想像ください。
しかも私が到着したのはお昼すぎ・・・すでに花市場で働く人はほとんど見えず・・・ただひたすらオランダの低く広がる空の下を、大きな建物の壁?に沿って歩きます(もちろん屋外)。
黒い雲が遠くから流れてくる・・・急な雨が降る前(最近は一日に何度か急な雨が降る)になんとか館内に入らなければ・・・と焦れば焦るほど、入り口もなければ人もいない。
花市場のゲートを過ぎてからすでに20分くらい・・・仕事を終えバイクで帰ろうとしている人を発見、そしてダッシュ!
「Corso(パレード)の準備をしている所へ行きたいのですが・・・」と聞くと「反対側だよ、遠いなぁ、ちょっと待って、他の人に聞くから」・・・と館内へ。
やっと館内へ、これで雨に降られる心配はなくなりました。
そしてそこから何人かに道(館内の)を尋ねながらひたすら歩き、最後にはカート(館内を走る小さなカート)に乗せてもらい無事Corso製作現場へたどり着きました。
上の写真はひたすら歩いた花も人もいない閑散とした、ただ広いだけ!の市場内の風景と、やっとたどり着いたCorso製作会場。
そしてマルーシとも無事出会え・・・ここからが本題ですが、今回はここまでです。
次回をお楽しみに。
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